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ワルサーWA2000(ドイツ語:)は、ドイツワルサー社のセミオートマチック式の狙撃銃。銃がブルパップ方式のレイアウトになっており、バイポッドが銃身の上のフレームに繋がって銃身をぶら下げる構造になっているため、独特のシルエットを持っている。 一般的に自動式の狙撃銃は精度が劣るとされるが、WA2000はボルトアクション方式の狙撃銃並みの命中精度をもち、H&K社のPSG1と同様に高性能な狙撃銃として知られている。 前期型と後期型があり、後期型はフラッシュハイダーが付けられている。 == 開発経緯 == 1972年9月5日に起きた、ミュンヘンオリンピックのイスラエル選手がテロリストに襲撃された「ミュンヘンオリンピック事件」にて、西ドイツ当局が犯人の狙撃に失敗。その結果、人質が全員死亡という事態を招いてしまった(詳細はミュンヘンオリンピック事件を参照)。このような事態の再発を防ぐために、当局は高精度なオートマチック式狙撃銃を求め、それに応える形でWA2000は開発された。 しかし、高精度な部品のみを使っているため、当時の価格で1丁約7,000ドルとあまりにも高価な上、本体だけで7kgの重さがあることから結局正式採用にはいたらなかった(採用されたのは似たコンセプトのH&K PSG1。ただし、PSG1も本銃と同じく価格が約7,000ドルとされ、重量も8,100gと本銃より重い)。そのためか高性能にもかかわらず注目されることが少なく、1985年-1989年までしか製造されなかった。製造数は一説によれば176丁といわれているが、正確なところは不明である。また、これ以降ワルサー社は自社設計の軍・警察向けライフルを製造していない(M4とM16のライセンス生産は継続)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ワルサーWA2000」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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