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ヴァイシャ
ヴァイシャ(vaishya)はインドのヴァルナ制度で第3の庶民階級のことである。 == 概要 == 紀元前2世紀から紀元後2世紀にかけて成立したとされる『マヌ法典』では、農業、牧畜、商業に従事することが義務づけられている。「ヴァイシャ」という語は、前期ヴェーダ時代(紀元前1500年頃-紀元前1000年頃)にアーリヤ人の氏族、部族を意味した「ヴィシュ」に由来するといわれている〔『南アジアを知る事典』(1992)p.79〕。バラモン、クシャトリヤの上位ヴァルナを貢納によって支える義務を有し、のちには主として商人を指すようになった。 土着金融機関のほとんどは、幾世紀もヴァイシャにより世襲されてきた。それは口伝と実践で継承されてきた。経営の実態は多岐にわたる。完全に銀行業務を担うもの、商業と兼業するもの、預金を公衆から受け入れるものと決まったカーストに限定するもの、手形等資金の移動手段において古いものと近代的なもの、実にさまざまである。ヴァイシャが支えてきたインド固有の金融制度は、インド準備銀行の設立と外国銀行の進出を阻んだ。イギリス政府はヴァイシャ金融の手形に高額の印紙税を課すなどして彼らを弱体化させてゆき、土着金融は戦後も衰退していった。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヴァイシャ」の詳細全文を読む
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