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ヴァシーリー・ジュコーフスキー : ミニ英和和英辞書
ヴァシーリー・ジュコーフスキー[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ヴァシーリー・ジュコーフスキー : ウィキペディア日本語版
ヴァシーリー・ジュコーフスキー[ちょうおん]

ヴァシーリー・アンドレーヴィチ・ジュコーフスキー( ; Vasily Andreyevich Zhukovsky, – )は、ロシアロマン主義を代表する詩人。詩作よりもむしろ、原作以上と評される翻訳で名をなした。その自由闊達な翻訳方法は、二葉亭四迷が「余が翻訳の標準」で称賛している。
==来歴==
トゥーラ近郊のミシェンスコエ村に生まれた。父は地主貴族アファナシ・ブーニン(イヴァン・ブーニンの縁者)。母は使用人のサリファで、露土戦争トルコ人捕虜だったが、のち洗礼を受け、エリザヴェータ・デメンティエヴァ・トゥルチャニノヴナという名で事実上ブーニン家に輿入れした。使用人との間に生まれた非嫡出子だったため、父の友人の下級貴族アンドレイ・グリゴリエヴィチ・ジュコーフスキーと養子縁組し、ジュコーフスキーの名を得た。とはいえ、一応ブーニン家に連なる者として、実父や家庭教師から相応の教育を受けた。1797年から1800年までモスクワ大学貴族寄宿学校で学び、フリーメイソンの神秘思想やイギリスのセンチメンタリズム、ドイツのシュトゥルム・ウント・ドラングに強い影響を受けた。雑誌「ヨーロッパ報知」主筆である卓越した文人カラムジンと親しくしていた。
1802年トマス・グレイ作「墓畔の哀歌」の翻訳を「報知」に発表し、文名をあげた。今日では、これがロシア・ロマン主義の夜明けとされる。1808年カラムジンから「報知」の編集権を引き継ぎ、ロマン主義の主題や様式を探求した。ロマン派詩人の神秘性の発展に功績が認められる。自身の優れた詩作のほとんどを、姪にあたるマリア・プロターソヴァに贈っていたが、悲恋に終わる。1815年以降、古典主義に対抗し、詩的革新をめざす文学サークル、アルザマス会の一員として、ロマン主義の中心的詩人になった。
後半生は、教育者、芸術のパトロンとしてロシア文化の発展に貢献した。1815年に皇太后マリア・フョードロヴナの侍講を務め、以来、大公妃アレクサンドラ・フョードロヴナや、1826年には皇太子(のちのアレクサンドル2世)の傅育官に任じられた。1860年代の自由主義的な社会改革は、ジュコーフスキーの先進的な皇太子教育によるとも言われる。宮廷での高位を活かし、ミハイル・レールモントフアレクサンドル・ゲルツェンタラス・シェフチェンコら自由思想の作家をしばしば政治的窮境から救った。1837年にプーシキンが死ぬと、その遺志を継ぎ、未発表作数編を含む著作の収集、出版準備、検閲回避に努めた。1830年代、1840年代を通してニコライ・ゴーゴリなどの才ある者を育成しており、ロマン主義運動の陰の立役者といえる。1841年に宮仕えを終えると、主としてドイツに住み、58歳にして、友人の画家ゲアハルト・ヴィルヘルム・フォン・ロイターのバルト・ドイツ人の娘(18歳)と結婚、二子を儲け、うち一人はアレクサンドル2世の子アレクセイと結婚したアレクサンドラである。1852年69歳のときバーデン=バーデンで歿、サンクトペテルブルクにあるアレクサンドル・ネフスキー大修道院の墓地に埋葬された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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