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ヴァスコン人[う゛ぁすこんじん]
ヴァスコン人 (ラテン語:gens vasconum)とは、古代にローマ人たちがやってきたとき、イベリア半島にいた民族。彼らは現在のナバラ州、ラ・リオハ州の低地、アラゴン州の北西部に至る地域で暮らしていた。その名から、彼らは現在のバスク人の祖先と考えられている。 ==ローマ時代== アクイタニア人やカンタブリア人とは違い、ヴァスコン人は自らの地位をローマ帝国と交渉したようである。セルトリウスの乱(en)において、グナエウス・ポンペイウスはヴァスコン人の土地に本拠地であるポンパエロ(パンプローナ)をつくった。エブロ川谷(Ager Vasconum)地域のローマ化は大きく進んだが、サルトゥス山地(Saltus)では限定的だった。サルトゥスにおけるローマ文明の痕跡は、ビダソア川河口の左岸にあったかつての町、オイアッソ(en)のみである。ヴァスコン人の土地はローマ人にとってヒスパニア北部とガリア南西部を結ぶ交通の要所でもあった。 ヴァスコン人の土地には、ヴィッラの焼け跡や駐屯部隊に支払われた多量の硬貨が発掘されるなど、4世紀から5世紀に起こった動乱の痕跡が残されている。多くの歴史家たちは、これを封建化に反対するバガウダエ叛徒(en、ヒスパニアやガリアの暴徒化した農民)と結び付けている。この時より既に、ヴァスコン人とバスク語を話す人々を区別することが不可能となっており、ひとまとめにしてヴァスコン人と呼ばれた。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヴァスコン人」の詳細全文を読む
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