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ヴィッキイ・バウム : ウィキペディア日本語版
ヴィッキイ・バウム
ヴィッキイ・バウム(Vicki Baum, 1888年1月24日 - 1960年8月29日)は、オーストリア作家。バウムの作品を原作とした映画『グランド・ホテル』(1932年)がアカデミー賞最優秀作品賞を獲得し、世界的な注目を集め、その後、米国で著作活動を続け、10以上の作品がハリウッドで映画化された。
== 人物・来歴 ==

=== 幼少期~編集者時代 ===
1888年、ヴィキー・バウムはウィーンのユダヤ人一家に生まれた。バウムは、ブルジョワ的な環境のなかで幼少期を過ごし、8歳でハープを習い始め、およそ6年間、ハープ奏者としての専門的な教育を受けた。また、10代の頃には、すでに趣味で小説を書き始めていた。
1914年にジャーナリストと結婚するも、すぐに破局。しかし、この結婚をきっかけとして、バウムは、ウィーンの文学界に導かれることになり、やがて著作を発表し始めるようになる。離婚後、バウムはドイツに出向き、3年の間、オーケストラのハープ奏者をつとめるとともにダルムシュタットの音楽教師として働いた。また、第一次世界大戦の間には看護士としても働いた。また、1916年には、幼なじみであった指揮者のリチャード・ラートと再婚している。
やがて、バウムはハープ奏者としてのキャリアをあきらめ、夫に従って各地を転々するようになる。そして、1926年ベルリンに落ち着くと、出版社の雑誌編集者として働き始めるようになった。当時のバウムの小説は正確な描写を持って当時の時事問題を題材としたものが多く、また明るく都会的なスクリプトが特徴的であった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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