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ヴィラールト : ミニ英和和英辞書
ヴィラールト[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ヴィラールト ( リダイレクト:アドリアン・ヴィラールト ) : ウィキペディア日本語版
アドリアン・ヴィラールト[ちょうおん]

アドリアン・ヴィラールトAdrian Willaert, 1490年頃 - 1562年12月7日)はフランドル出身の盛期ルネサンス音楽作曲家
ヴェネツィア楽派の開祖で、イタリアに移住してフランドル楽派ポリフォニー様式を同地に定着させた世代の、北方出身者のうち代表的人物。
==生涯==

おそらくブルッヘの出身だが、二次資料が示唆するのは、ルーセラーレ(Roeselare。西部フランドル、現ベルギー領)の地である。ヴィラールトの門人で、16世紀の著名な音楽理論家ジョゼッフォ・ツァルリーノによると、ヴィラールトはまず法学を学びにパリに赴くが、結局のところ音楽を学ぶ決心をしたという。同地でフランス宮廷礼拝堂の主要な作曲家のジャン・ムートンに出会って入門する。
ややあって1515年頃、今度は最初にローマに向かう。ヴィラールト青年の音楽的能力をほのめかすようなアネクドートが今も伝わっていて、それによるとヴィラールトは、自作のモテット(おそらく6声のための《善き甘き御言葉 ''Verbum bonum et suave'' 》)がローマ教皇庁の聖歌隊によって歌われているのに気付いて驚いていると、さらに驚いたことに、礼拝堂の歌手たちは、その曲がかの有名なジョスカンの作曲であると思い込んでいたという。そこでヴィラールトが相手の思い込みを訂正して――自分こそがその作者であると事実を告げて――やると、礼拝堂の聖歌隊から、二度と歌いません、ときっぱり断わられたというのである。実のところそれほどヴィラールト初期の様式は、よく練れたポリフォニー、声部間の巧みなバランス、模倣の頻繁な使用など、ジョスカンに非常によく似ていた。
1515年7月になると、フェラーライッポーリト・デステ1世の宮廷に仕えるようになる。イッポーリトは旅好きで、どうやらヴィラールトは主君に同行して各地を回ったらしく、1517年から1519年までハンガリーに住んだらしい。1520年にイッポーリトが亡くなると、ヴィラールトはフェラーラアルフォンソ・デステ に仕官する。1522年になるとアルフォンソの宮廷礼拝堂に職を得て、1525年まで同地に滞在。1525年には、ミラノイッポーリト・デステ2世に雇われたという記録が残っている。
ヴィラールトの契約のうちで最も重大で、なおかつ西洋音楽史上で最も重大な契約のひとつが、ヴェネツィアサン・マルコ大聖堂楽長への着任である。同地の音楽はヴィラールトの前任者ピエトロ・デ・フォッシス Pietro de Fossis の許で斜陽を迎えていたが、それがまもなく改められたからである。
ヴィラールトの1527年の契約から1562年の逝去まで、事実上の終身楽長としてその地位を守った。ヨーロッパ中の多くの作曲家がヴィラールトの門を叩きにヴェネツィアを訪れたが、作曲においても声楽においてもヴィラールトの水準は高かった。かつてフェラーラ家の主君に仕えていた期間にヴィラールトは、ヨーロッパ各地に数多くの影響力のある人物と親交を結んでおり、その中にはミラノスフォルツァ家も入っていた。疑いなくこうしたことがヴィラールトの名声の広がりと、その後に北方諸国の音楽様式を北イタリアに移植し、開花させる上で大いに役立ったのである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Adrian Willaert 」があります。




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