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ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代 : ミニ英和和英辞書
ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代[ヴぃるへるむ まいすたーのへんれきじだい]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
遍歴 : [へんれき]
  1. (n,vs) travels 2. pilgrimage 3. itinerancy 
: [とき]
  1. (n-adv,n) (1) time 2. hour 3. (2) occasion 4. moment 
時代 : [じだい]
  1. (n-t) period 2. epoch 3. era 
: [よ, しろ]
 【名詞】 1. world 2. society 3. age 4. generation 

ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代 : ウィキペディア日本語版
ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代[ヴぃるへるむ まいすたーのへんれきじだい]

ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代』(ヴィルヘルム・マイスターのへんれきじだい、')は、ゲーテの長編小説。完成版は1829年に刊行。『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』の続編として書かれた作品であり、「諦念の人々」(')の副題を持つ。前作で「修業時代」を終えたヴィルヘルム・マイスターが、妻ナターリエを置いて息子フェーリクスとともに各地を遍歴し、様々な人に出会い感化を受けるという内容である。途中、フェーリクスはユートピア的な「教育州」に預けられ、最終的にヴィルヘルムはそこを出たフェーリクスおよび妻ナターリエ、また「修業時代」の仲間たちとともに新天地アメリカへと旅立っていく。もっとも今作ではかなり自由な構成が取られており、上記を主筋として独立した短編として読めるいくつもの挿話や箴言集、登場人物間の手紙などによってたびたび物語の進行が中断されている。
『修業時代』執筆時にはゲーテに続編を書く意図はなかったが、シラーから修業時代を終えたヴィルヘルム・マイスターはどこへ行くのだろうかと問われたことをきっかけにして本作が着手され、途中1821年に初稿が『ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代 第一部』として刊行されたのち、全面的な改稿を経て1829年に出版された。副題の「諦念」は個人の才能の全面性に対する諦念の謂いであり、18世紀の多面的教養主義から脱却した新しい時代に対する認識、すなわち個人としての人間は不十分な存在であり、一つの秀でた職能を身につけることによって社会に参画すべきものであるという作品全体の理念を示している。しかし本作は散漫な構成や描写の冗長さ、人物の不明確さなどのために発表時は批判の声が多く上がった。)は、ゲーテの長編小説。完成版は1829年に刊行。『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』の続編として書かれた作品であり、「諦念の人々」(')の副題を持つ。前作で「修業時代」を終えたヴィルヘルム・マイスターが、妻ナターリエを置いて息子フェーリクスとともに各地を遍歴し、様々な人に出会い感化を受けるという内容である。途中、フェーリクスはユートピア的な「教育州」に預けられ、最終的にヴィルヘルムはそこを出たフェーリクスおよび妻ナターリエ、また「修業時代」の仲間たちとともに新天地アメリカへと旅立っていく。もっとも今作ではかなり自由な構成が取られており、上記を主筋として独立した短編として読めるいくつもの挿話や箴言集、登場人物間の手紙などによってたびたび物語の進行が中断されている。
『修業時代』執筆時にはゲーテに続編を書く意図はなかったが、シラーから修業時代を終えたヴィルヘルム・マイスターはどこへ行くのだろうかと問われたことをきっかけにして本作が着手され、途中1821年に初稿が『ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代 第一部』として刊行されたのち、全面的な改稿を経て1829年に出版された。副題の「諦念」は個人の才能の全面性に対する諦念の謂いであり、18世紀の多面的教養主義から脱却した新しい時代に対する認識、すなわち個人としての人間は不十分な存在であり、一つの秀でた職能を身につけることによって社会に参画すべきものであるという作品全体の理念を示している。しかし本作は散漫な構成や描写の冗長さ、人物の不明確さなどのために発表時は批判の声が多く上がった。)の副題を持つ。前作で「修業時代」を終えたヴィルヘルム・マイスターが、妻ナターリエを置いて息子フェーリクスとともに各地を遍歴し、様々な人に出会い感化を受けるという内容である。途中、フェーリクスはユートピア的な「教育州」に預けられ、最終的にヴィルヘルムはそこを出たフェーリクスおよび妻ナターリエ、また「修業時代」の仲間たちとともに新天地アメリカへと旅立っていく。もっとも今作ではかなり自由な構成が取られており、上記を主筋として独立した短編として読めるいくつもの挿話や箴言集、登場人物間の手紙などによってたびたび物語の進行が中断されている。
『修業時代』執筆時にはゲーテに続編を書く意図はなかったが、シラーから修業時代を終えたヴィルヘルム・マイスターはどこへ行くのだろうかと問われたことをきっかけにして本作が着手され、途中1821年に初稿が『ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代 第一部』として刊行されたのち、全面的な改稿を経て1829年に出版された。副題の「諦念」は個人の才能の全面性に対する諦念の謂いであり、18世紀の多面的教養主義から脱却した新しい時代に対する認識、すなわち個人としての人間は不十分な存在であり、一つの秀でた職能を身につけることによって社会に参画すべきものであるという作品全体の理念を示している。しかし本作は散漫な構成や描写の冗長さ、人物の不明確さなどのために発表時は批判の声が多く上がった。
== 参考文献 ==

*ゲーテ 『ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代』 (上中下)山崎章甫訳、岩波文庫、2002年(上巻に解説)
*星野慎一 『ゲーテ』 清水書院、1989年、159-163頁

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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