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ヴォルム写本(ラテン語:Codex Wormianus〔菅原訳 ノルダル『巫女の予言』p.62 の表記。〕、アイスランド語:Ormsbók〔菅原訳 ノルダル『巫女の予言』p.9 の表記。〕、写本番号:AM 242 fol〔)とは、アイスランドに伝わっていた羊皮紙の写本である。1350年頃の成立と見られている〔skaldic - AM 242 fol (W) - Codex Wormianus 〕。 1623年にアイスランドの学者からデンマークのルーン文字研究者に贈られたことから、この名前で呼ばれている。スノッリ・ストゥルルソンの『エッダ』を現在に伝える重要な写本の一つである。ヴォーム写本〔荒川訳 エーノクセン『ルーン文字の世界』p.205,索引の表記。〕、ヴォルム本〔〔菅原邦城訳、エリアス・ヴェセーン『北欧の言語』(東海大学出版会、1973年)p.43 に見られる表記。〕、ウォルム写本〔伊藤盡訳、テリー・グンネル「エッダ詩」(青土社『ユリイカ』第39巻第12号、2007年10月、pp.121-137)p.130,135 に見られる表記。〕、ウォルミアヌス写本〔山室静・米原まり子訳、キーヴィン・クロスリィ=ホランド『北欧神話物語』(青土社、1992年新版第3刷、ISBN 978-4791751495)p.281 などに見られる表記。〕とも。 == 来歴 == デンマークの学者(Ole Worm, 1588年 - 1654年)はルーン文字の研究を行っていたが、古ノルド語(ルーン文字石碑に残された碑文などは、ルーン文字を用いた書かれた古ノルド語の文章であった)がアイスランド語に近いことに気付き、1623年にアイスランドの学者に協力を求める手紙を送った。その結果オール・ヴォームは、ホーラル監督管区 (Hólar) の司教ソルラークル・スクルーラソン(Þorlákur Sklúlason, 1597年 - 1656年)や、ソルラークルを通して作家アルングリームル・ヨーンスソン(Arngrímur Jónsson, 1568年 - 1648年)などの知遇を得ることができ、そしてアルングリームルの発案でソルラークルからオール・ヴォームにアイスランド語の写本が贈られることとなった。このとき贈られた写本が、今に言う『ヴォルム写本』である。 現在はコペンハーゲン大学の所蔵となっている〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヴォルム写本」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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