|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 一 : [いち] 1. (num) one ・ フッ化 : [ふっか] (n) fluoridation ・ 化 : [か] (suf) action of making something ・ 硫黄 : [いおう] sulfur, sulfurs ・ 黄 : [き] 【名詞】 1. yellow
フッ化硫黄(フッかいおう、sulfur fluoride)はフッ素と硫黄とから構成される無機化合物で、異性体を含めて以下の6種類が知られている。十フッ化二硫黄のみが常温常圧で液体であり、他は気体の化合物である。 == 二フッ化二硫黄 == 二フッ化二硫黄(にフッかにいおう、disulfur difluoride)には F−S−S−F と S=SF2 の二種類の異性体が知られている。一フッ化硫黄(いちフッかいおう)と呼ぶことがある。 F−S−S−F の融点は−133、沸点は15である。線形構造の分子で S−S 間距離が189pm、S−F 間が164pm、∠SSF = 108 の ''C''2 対称形である〔Cotton, F. A.; Wilkinson, G.; Murillo, C. A.; Bochmann, M. (1999). ''Advanced Inorganic Chemistry'' (6th ed), pp. 514–516. Wiley: New York. ISBN 0-471-19957-5〕。他のハロゲン類縁体と対照的に、こちらの異性体は不安定である。 F−S−S−F は真空中でフッ化銀 AgF と過剰の硫黄を加熱して反応させると生成するが〔漆山 秋雄、「フッ化硫黄」、『世界大百科事典』、CD-ROM版、平凡社、1998年。〕、速やかに S=SF2 に異性化する〔。 S=SF2 は融点−165、沸点−10.6の三角錐形構造で、S−S 間距離が186pm、S−F 間が160pm、∠SSF = 108 の ''C''s 対称形である〔。こちらの異性体は比較的安定で、250まで安定だが、それ以上の温度では不均化する〔長倉三郎ら(編)、「フッ化硫黄」、『岩波理化学辞典』、第5版 CD-ROM版、岩波書店、1998年。〕。 : また、フッ化水素 HF や三フッ化ホウ素 BF3 のような酸触媒で速やかに分解する〔。 どちらも水と反応し硫黄、フッ化水素とポリチオン酸を発生する〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フッ化硫黄」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|