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一之瀬高橋の春駒(いちのせたかはしのはるこま)は、山梨県甲州市塩山一之瀬高橋に伝わる民俗芸能。記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財(選択無形民俗文化財)に選択〔文化遺産オンライン/一之瀬高橋の春駒 "(2014年1月13日閲覧。)〕されている。 == 一之瀬高橋地区と春駒 == 一之瀬高橋は県北東部に位置する。標高1000メートル以上の山間の集落で、「一之瀬」「二之瀬」「三之瀬」の各集落と、枝村である「落合」「高橋」地区から構成される。一之瀬・二之瀬地区は「シモ(下)」、三之瀬集落は「カミ(上)」と呼ばれ、ふたつの組が存在する。 古くから成立した一之瀬集落に対し、落合集落は成立が新しく、青梅街道が開通した明治10年代に成立した。一帯は多摩川の源流で、周辺の山林は東京都の水源涵養林として管理されている。地理的には甲州市塩山や東京都多摩地方、埼玉県秩父地方に近い。人口は平成19年(2007年)時点で30世帯・52人。過疎化が進み65歳以上の高齢者が半数を占める。生業は主に民宿経営や林業、土木、畑作などで、冬季は集落を離れる人も多い。昭和30年代までは炭焼きが主要な生業で、製炭組合は道祖神祭りや春駒の運営にも大きく関わっていた。製炭組合は昭和40年に解散され、以来村外への人口流出が加速し、過疎化が進んだ。 近辺には戦国期に栄えた黒川金山が所在しており、一之瀬集落は黒川金山の金山衆によって拓かれた集落であるとする伝承も残されている。集落内には黒川山金鶏寺が所在するほか、高橋地区には鶏冠神社の里宮が所在している。 一之瀬高橋の春駒は一之瀬上組・下組と落合地区にそれぞれの組ごとに伝承されており、1967年(昭和42年)に山梨県無形文化財に指定されると保存会が組織され、1971年(昭和46年)11月11日には国により選択無形民俗文化財に選択された〔。その後、1980年代には集落の過疎化に伴い春駒は衰退し、地元小学校・中学校で児童・生徒への伝承活動が行われたが、1989年(平成元年)を最後に途絶した。平成20年4月には一之瀬高橋地区出身の新会員やその子供らの手により、集落から離れた市街地を拠点に活動を再開した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「一之瀬高橋の春駒」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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