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幼虫(ようちゅう)は、昆虫、クモ類、多足類など陸生節足動物の幼生の総称である〔『岩波生物学辞典』P.1426a「幼虫」〕。卵から産まれて成虫になるまで(蛹の期間がある場合はそれ以前)の間の成長過程のものを指す。昆虫においては、特に完全変態のものに限って幼虫といい、不完全変態の幼生を若虫(わかむし)といって区別することがある〔。そのなかでも、等翅目では、初期の翅原基が外部から認められないものを幼虫、後期の翅原基が外部から現れたものを若虫と区別し、総翅目ではさらに若虫の前に翅原基を生じるが、その段階を前若虫と呼ぶ〔『岩波生物学辞典』P.1507h-1508「若虫」〕。 == 一般的特徴 == 一般的な幼虫と成虫の違いは、大きさが小さいこと、翅がないか又はごく小さいこと、生殖器が未発達であること、脱皮して大きくなることである。形や性質は成虫とほぼ同じものから全く異なるものまで様々である。 幼虫と成虫がほとんど同じ姿のものはコムシなど原始的な昆虫では普通で、バッタなども幼虫と成虫がかなり似た姿と生活をしている。しかし、はっきりと異なる姿のものも多く、完全変態をするものは大抵大きく異なる。不完全変態のものであっても、トンボのように幼虫が水棲の例やセミのように地中生活の例など、はっきりと異なった姿と生活を持つ例が少なくない。昆虫において、このように親と子が異なった生活をすることは、親子間での競争を避ける意味があるものともいわれている。 幼虫は脱皮しながら大きくなるが、成虫までの脱皮回数は種によって決まっている。幼虫の成長段階は脱皮回数によって表し、孵化直後の幼虫を一齢幼虫、一回目の脱皮後の幼虫を二齢幼虫などと言う。ただし成虫、あるいは蛹になる直前の幼虫は終齢幼虫ともいう。また、成虫になる時の脱皮を特に羽化(うか)という。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「幼虫」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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