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サスペンデッドゲームは野球やゴルフ、テニスなどで、競技中に天災、施設の事故、照明のない競技場での日没、夜間競技中の照明の故障などにより競技の続行が不可能と判断された場合に、後日改めて中断する前の時点から再開することにして競技を一時停止することである。 == 野球 == === 日本プロ野球 === この制度は日本野球機構(NPB)のうち、パシフィック・リーグの公式戦でのみ設定されていた。パ・リーグのアグリーメント(試合協定事項)では、 # 照明の故障 # 照明設備のない球場で、日没などにより試合が続行できなくなった時 # 移動のため、試合続行が不可能となった場合 # 治安上、試合を打ち切る必要が生じた場合 のいずれかに該当するケースで、審判団・球団との協議で、このルールを適用するか否かを判断する、というものだった。 1966年、パ・リーグは連戦による健康被害の予防と、ナイター設備の拡充などによる試合規定の変更により、ダブルヘッダーによるデーゲーム・薄暮開催の第2試合が行われる場合、日没で試合継続が不可能と判断された場合はサスペンデッドとはしないでコールドゲームとして試合を成立させるとする取り決めがなされた〔産経新聞大阪版・1966年3月12日付スポーツ面「NETとの業務提携を承認・パ・リーグの理事会 〕。 しかし1994年以降、照明設備のない球場では適用されないこととなり、その結果、前項1および2のケースでは、コールドゲーム宣告の時点で試合終了となり、正式試合として成立していれば、そのときの最終均等回における両チームの得点により勝ち、敗けあるいは引き分けとなる(よって「2」項でのサスペンデッドは全廃という形となった)。3についても、現在は全国どこでも交通網や宿泊施設が整っており、移動に無理のある日程も組まれていないため適用の可能性は低く、4についても発生の可能性は極めて低い。故に同年以降、このルールは有名無実化した。 一方、セントラル・リーグのアグリーメントにはサスペンデッドゲームの条項は元々設けられておらず、前述のように1994年以降はパ・リーグでも適用事例が無かったことから、2005年から始まったセ・パ交流戦では、当初からすべての試合でサスペンデッドゲームを採用しないことになっていた。またポストシーズンゲームについても、日本シリーズの試合要項にはサスペンデッドゲームは行わない旨が明記されており、2004年から2006年までのパ・リーグのプレーオフ及び2007年からの両リーグのクライマックスシリーズについても同様の扱いとなっている。 結局1994年以降の18シーズン、一度も適用が無いまま、2012年1月24日に行われたパ・リーグの理事会において、同日付でサスペンデッドゲームの条項を削除することが決まり〔パ・リーグがサスペンデッドを削除 - 日刊スポーツ、2012年1月24日。〕、これによりNPBにおけるサスペンデッドゲームは事実上撤廃された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「サスペンデッドゲーム」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Suspended game 」があります。 スポンサード リンク
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