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一時避難場所(いちじひなんばしょ、いっときひなんばしょ)とは、災害時の危険を回避するために一時的に避難する場所、または帰宅困難者が公共交通機関が回復するまで待機する場所のことで、公園等の敷地内に建造物の無い場所が指定されている場合が多い。 == 概要 == 行政上の一時避難場所は「延焼火災などから一時的に身を守るために避難する場所」のことを指す。地域住民等の集合・待機場所としての位置づけもある。このような目的から、小規模な広場(オープン・スペース)が指定されている。この一時避難場所が危険になった際に、さらに規模が大きな「広域避難場所」へ、集団で避難することになる。よって、避難所(収容避難場所とも言う)のように避難生活をする場所としての位置づけはない。 なお一時避難場所・広域避難場所ともに、災害の種類(火災・風水害・津波・高潮など)によって避難場所が異なる場合がある。 一時避難場所は、地域の小さな公園等が指定されていることが多い。このためトイレ・防災倉庫等が設置されていない場所もあるが、災害時の緊急的な集合・避難場所として大きな役割を果たすため、各所の自治体では設置するようにしている。 一時避難場所にはいくつかの問題がある。 * 既存の公園を一時避難場所に指定する為、避難に適した場所か判断されていない場合がある。 * 災害の内容に応じて指定場所を変えるようにしているが、災害の発生予測が困難という側面もある。また公園の設置計画は必ずしも地域防災計画に則ったものではないことが多い。また東京の場合、関東大震災の復興時に計画された避難のために造られた復興小学校〔小・中学校の建物をコンクリートで造り、さらに小公園を併設することで、建物とオープンスペースにより、避難場所・収容避難場所とした。〕や復興公園〔復興公園は、大公園が3、小公園が52造られた。〕を閉鎖したり、都市部に空き地があるとして、後に図書館やスポーツ施設が作られ、当初の目的(地震からの避難)とは異なってしまった場合もある。 * 周辺に建物が建っていることが多く、大火の際などには周辺に火が回り避難が難しくなる可能性がある。 * 公園は各地区に均等に立てられているわけではなく、また周辺の道路事情などにより、災害時にたどり着くのが困難な場合がある。 等の問題である。しかし、こうした施設が有用であることに変わりは無い為、災害前に確認しておくことが肝要である。 また一時避難場所は、事情を抱え(ペットと一緒に避難した等)収容避難場所に入れなかった人などが、テントなどを設営する場所になり、災害直後に一種の仮設住宅化することもある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「一時避難場所」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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