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一般啓示(いっぱんけいじ)とは、福音派における術語で、キリスト教において、創造主である神によって創造された自然界と人間の良心に示された神の啓示である〔『聖書の教理』p.19〕。これに対する語が特別啓示である。 使徒パウロのローマ教会への手紙1章が一般啓示の聖句である。「神の怒りは、不義をもって真理をはばんでいる人たちのあらゆる不敬虔と不義とに対して、天から啓示されている。」(ローマ1:18〔新改訳聖書〕)とある〔『ローマ教会への手紙』p.42-43〕。 B.デマレストは人が一般啓示による神知識を拒否し〔ローマ1:21-22、28〕、それを偶像崇拝に転化し〔ローマ1:23、25〕、破滅することになったのであり〔ローマ1:21-31〕、「一般啓示とは、救済ではなく、聖なる審判のための手段である」〔『神の啓示と日本人の宗教意識』p.71-72〕と定義する。 一般啓示による神知識(ローマ1:19-20)によって、異教徒はローマ1:21-23、第一コリント10:19-20にある偶像礼拝に陥るが、神と人との仲介者はイエス・キリストだけである(第一テモテ2:5)という理由により、宗教多元主義は否定される〔水草修治『ニューエイジの罠』CLC出版〕。 福音派のローザンヌ誓約第3項「キリストの独自性と世界性」は次のように宣言した。 一方、自由主義神学(リベラル)では一般啓示と特別啓示の区別を否定する〔宇田進著『福音主義キリスト教と福音派』p.128〕。 ローマ・カトリックはユスティノス、アレクサンドリアのクレメンス、オリゲネス、トマス・アクィナスらのロゴスの種子論をとる。 カール・バルトは一般啓示と特別啓示の区別を否定して「上から垂直に」啓示がくるという独自の神学を展開し、キリスト一元論と呼ばれることがある〔日本キリスト教協議会『キリスト教大辞典』p.751〕〔『神の啓示と日本人の宗教意識』p.18-19〕。 アブラハム・カイパー、コーネリウス・ヴァン・ティルら、福音派の神学ではロゴスの種子論は異教との混合、妥協であるとする。フランシス・シェーファーは『理性からの逃走』で、ローマ・カトリックの「自然と恩恵」のうち、近代は自然が恩恵を食い滅ぼしたとする。またバルトの立場も取らない。〔『神の啓示と日本人の宗教意識』p.20〕 ==脚注== 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「一般啓示」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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