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(n) unicameral system =========================== ・ 一 : [いち] 1. (num) one ・ 一院制 : [いちいんせい] (n) unicameral system ・ 制 : [せい] 1. (n,n-suf,vs) system 2. organization 3. organisation 4. imperial command 5. laws 6. regulation 7. control 8. government 9. suppression 10. restraint 1 1. holding back 12. establishment 1
一院制(いちいんせい)とは、議会がただ1つの議院によって構成される制度。対義語は両院制。 == 概要 == 世界的には先進国は別として一院制をとる国が多い〔『参議院憲法調査会における海外派遣調査の概要』p.191〕。 先進国の多くは両院制を採用している(フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダなど)。一方、一院制をとる代表的な国として中国(全国人民代表大会)や韓国(国会)が挙げられる。1970年代に北欧諸国は両院制から一院制に移行した〔『参議院憲法調査会における海外派遣調査の概要』p.247〕。スウェーデンでは両院合同会議の慣行から一院制に移行している。 しかし、ベルギーで上院議長を務めたアルマン・ドゥ・デケールは世界的にはむしろ両院制指向にあるとしている〔。一時期、比較的小さい国では両院制から一院制への移行の動きがみられたが、ロシアやフィリピンのように一院制から両院制へ移行した国もある〔。 独裁政治から民主政治への移行時、社会主義からの転換時、連邦制の導入時などに一院制から二院制への移行は見られるといわれる〔。フランス上院で法務副委員長を務めたパトリス・ジェラールは「上院あるいは第二院の存在はほとんど民主主義の基準と言ってよいと思う」と述べている〔『参議院憲法調査会における海外派遣調査の概要』pp.332-333〕。 パリ第二大学教授のピエール・アヴリルによると、フランスでは19世紀末から両院制がとられ、しばしば一つの主権に二つの議会はおかしいという批判を受けたが、1946年及び1969年の憲法改正の国民投票では賛成を得られず上院が維持されており、「強いて問題があるとすれば、更に近代化を進めるべき」と指摘している〔『参議院憲法調査会における海外派遣調査の概要』pp.336-337〕。ベルギーでは2004年8月に首相のヴェルホフスタットが上院を下院に吸収合併する提案をしたが失敗している〔『参議院憲法調査会における海外派遣調査の概要』p.208〕。欧州連合(EU)の立法システムは、欧州議会及び閣僚理事会双方の承認を要する方向に進んでおり、一種の二院制のような形になっているとされる〔『参議院憲法調査会における海外派遣調査の概要』pp.279-280〕。 日本では、参議院について、衆議院と全く同じ意思を示すと「カーボンコピー」と揶揄され、衆議院と正反対の意思を示すと「決められない政治」と言われる難しい存在であるという指摘がある。そのため参議院不要論など一院制への移行が主張されることがある。一方、人口比例により大都市部の代表が増えて農村部の代表が減ることへの危惧などから、衆議院とは異なり参議院については地域代表の院としての性格を持たせることで独自性を発揮させるべきといった意見もある。 == 一院制の特徴 == === 利点 === # 両院の意見が対立し、時機に応じた法律の整備が遅れるということがない。 # 両院の意見が一致する場合の議論の重複を省くことができ、速やかに立法が行われる。 # 人件費、選挙実施費用、といった経費を削減できる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「一院制」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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