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『七色の毒』(なないろのどく)は、中山七里の短編推理小説集。『小説野性時代』で2012年から2013年に不定期で掲載された6話に書き下ろしで1話追加されて刊行された。 人間の奥底に眠る悪意を鮮烈に抉り出す今作とは対を成す世界観で描かれた長編作『切り裂きジャックの告白』でも登場した警視庁捜査一課の刑事・犬養隼人が、色にまつわる7つの事件に挑んでいる〔公式サイトには”連作短編集”と書かれているが、実際に話自体がつながっているのは「赤い水」と「紫の献花」のみである。〕。『七色の毒』というタイトルどおり、著者はこの作品で叙述や物理的なトリックなど、思いつく限り今までの作品とはテイストを変え、原稿用紙50枚くらいの短編でどれくらいのどんでん返しができるか挑戦した。そして短編ミステリの面白さを追求した結果、「間違いなく、私の最高傑作です」と自負する作品となり〔、ミステリー評論家の佳多山大地も「多種多様な社会派テーマを織り込みながら結末でどんでん返しを演出する職人的技巧は短編でもいかんなく発揮され、さらに切れ味を増している。」と評価している。 「白い原稿」ではある小説作品を風刺したというが、誰のどの作品を風刺したのかは著者自身も書店員も明言していない〔。 == 主人公 == ; 犬養 隼人(いぬかい はやと) : 警視庁捜査一課の巡査部長。30代半ば。目や唇の動きを見ただけで嘘を見抜く鋭い観察眼を持っており、男の犯人に限るなら検挙率は本庁で1,2位を争う捜査一課のエースだが、女には騙されてばかりいる。すらりと背が高く、涼しげで目鼻立ちが整った俳優のような顔をしているため、〈無駄に男前の犬養〉と他の部署にも有名。警察の採用試験を受ける寸前までは俳優養成所に通っていた。社交性が服を着て歩いているような男。 : 犬養と元妻との間にできた娘・沙耶香は入院中で、離婚してからも沙耶香の養育費と治療費は犬養が払い続けている。「赤い水」の頃は親子関係は良好ではなく、沙耶香は長い間碌に口も聞かず機嫌が悪いことが多かったが、1年後の「紫の献花」の頃には聞かれたことには答え、捜査協力くらいはしてくれるようになっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「七色の毒」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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