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万力公園(まんりきこうえん)は、山梨県山梨市万力にある都市公園(総合公園)である。山梨市により維持管理されている。 ==地理・歴史== 甲府盆地の北東、山梨市を南北に流れる笛吹川中流域右岸に位置し、標高はおよそ330~350m。奥秩父山地の甲武信ヶ岳と国師岳を水源とする笛吹川は同公園付近で度々洪水を起こし、甲斐国を治めていた武田信玄の時代の頃、この地に防水林として赤松が植えられたと伝わり、同時期に雁行堤防(霞堤)も築かれ、その一部は現在でも残っている。こうして出来た防水林は万力林と呼ばれるようになり、近代に入り公園として整備され万力公園となった。「万力」という地名は防水林や雁行堤防を作った当時の人々により、「万人の力を合わせ強固な堤を造り守っていく」という願いを込め名付けられた。 敷地面積は約14ha で、比較的平坦地であるにも関わらず耕地化、宅地化されずに防水林として長年維持され、前述した赤松を中心とした雑木林が残っている。公園敷地は笛吹川右岸に沿うような細長い形状になっており、公園の北端には笛吹川の水を引いた人造湖「ちどり湖」が設けられ、湖から流れ出す小川が公園内の雑木林を流れる。 園内には前述した「ちどり湖」でボートや釣りが楽しめ、ふれあい動物広場、噴水広場、子供の広場などが設けられ休日を中心に家族連れで賑わう。また、緑豊かな雑木林内に散策路が、春の道、夏の道、秋の道と3コース設けられ森林浴を楽しむことも出来る。また、公園の北約1キロの笛吹川岸には古今和歌集に詠まれた名所、差出の磯(さしでのいそ)があることから、万葉の森の別名がつけられ、万葉歌碑や万葉集に詠われた植物110余種が自生するなど、かつての甲府盆地の面影を色濃く残す都市公園になっている〔山梨県高等学校教育研究会地歴科・公民科部会編(2007) pp.80-83〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「万力公園」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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