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『三人吉三廓初買』(さんにんきちさ くるわの はつがい)は、安政七年 (1860) 正月、江戸市村座で初演された歌舞伎の演目。通称『三人吉三』。世話物、白浪物。二代目河竹新七(黙阿弥)作。全七幕。3人の盗賊が百両の金と短刀とをめぐる因果応報で刺し違えて死ぬまでを描いた物語〔『大辞泉』〕。 初演時はあまり評判にならず、30年ほど経って一部の筋を省略し『三人吉三巴白浪』(さんにんきちさ ともえの しらなみ)という外題で再演された(吉原遊郭を舞台にした部分を省略し、「廓初買」が意味をなさなくなったため)。再演時には大評判となり、以後歌舞伎の代表的な作品の一つとして、今日でもよく上演される人気作品となっている。 ==あらすじ== 夜鷹のおとせが客の落とした百両を返そうと夜道を歩いていると、盗賊のお嬢吉三が現れて金を奪い、おとせは川に突き落とされてしまう。そこへ別の盗賊・お坊吉三が現れ争いになるが、盗賊の和尚吉三が仲裁して三人は義兄弟の契りを交わす。青菜売りの久兵衛がおとせを助け、父親・伝吉のもとへ送り届けると、そこには行方不明になっていた息子の十三郎が世話になっていた。十三郎とおとせは恋仲になるが、久兵衛の話から伝吉は二人が兄妹であることを知る。お坊吉三も伝吉・和尚吉三親子と名刀・庚申丸を巡って因縁があったが、そうとは知らず百両を巡ってお坊は伝吉を斬り殺す。お嬢・お坊吉三の逮捕を頼まれた和尚吉三は、どうせこの世では一緒になれない身の上の十三郎・おとせを憐れんで殺し、その首をお嬢・お坊両吉三の首と偽ってお上に差し出すが、発覚して捕えられる。お嬢・お坊両吉三が和尚吉三を救い出すも命運尽き三人は互いに刺し違える。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「三人吉三廓初買」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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