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三十年式実包(さんじゅうねんしきじっぽう)とは、1897年に村田銃用の8mm×52弾に代わる新しい小銃弾薬として、三十年式小銃と共に採用された6.5mm×50 セミリムド弾薬である。 弾頭は円頭型(蛋形)である。コサック騎兵の騎兵突撃を粉砕できる、軽量小口径の銃弾である。三十年式実包が開発されるまでは、騎兵突撃の破砕には7.7mm以上の口径が必要とされたが、軽量の円頭弾を高初速で発射することで、技術的克服に成功した。これにより、小柄な日本兵がロシア軍騎馬と戦い勝算を得ることに自信をもったと伝えられる。 == 性能 == 初期の三十年式実包は、2.07gの小銃用無煙火薬で10.5gの弾頭を発射した〔陸軍省『教育総監部 30年式歩兵銃及騎銃保存法(2)』〕。三十年式歩兵銃から射出された弾丸は初速700m/sを発揮した〔佐山二郎『小銃 拳銃 機関銃入門』439頁。〕。 三八式歩兵銃の制式化に伴い、尖頭弾化された三八式実包が採用された。これは2.15gの無煙小銃薬を用い、9gの弾頭を初速770m/sで発射するようになった。 同時期の世界各国の6.5mmクラスの実包では、イタリアのカルカノ弾(6.5mm×52)、スウェーデンのスウェーディッシュ・モーゼル弾(6.5mm×55)、オーストリアのマンリッヘル弾(6.5mm×54)などがある。三十年式実包はこの内のイタリアの物に影響を受けたとされる説がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「三十年式実包」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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