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『三四郎』(さんしろう)は、夏目漱石の長編小説である。1908年(明治41年)、「朝日新聞」に9月1日から12月29日にかけて連載〔朝日新聞は『こゝろ』に次いで2014年10月1日から『三四郎』の再連載を始めた。 〕。翌年5月に春陽堂から刊行された。『それから』『門』へと続く前期三部作の一つ。全13章。 九州の田舎(福岡県の旧豊前側)から出てきた小川三四郎が、都会の様々な人との交流から得るさまざまな経験、恋愛模様が描かれている。三四郎や周囲の人々を通じて、当時の日本が批評される側面もある。三人称小説であるが、視点は三四郎に寄り添い、時に三四郎の内面に入る。 == あらすじ == 福岡県京都郡真崎村(架空の村、豊津町近郊の農村〔「三四郎は国にいる時分、こういう帳面(銀行預金通帳)を持ってたびたび(旧藩庁のあった)豊津(の銀行)まで出かけたことがある」(第8章)とされており、豊津の1駅隣で小宮豊隆の出身地である犀川村辺りの想定と思われる。〕)で生まれ育ち、熊本の高等学校(第五高等学校)を卒業して上京。道中、三四郎は京都で同乗した女性と名古屋で一泊する時、間違って同室になるのだが、床が敷かれるなり三四郎は自分なりに気を使ったつもりだが、お陰で別れ際に「あなたはよっぽど度胸のないかたですね」といわれる〔「彼はここで『女』という存在の不思議を知らされる。上京の後に、美穪子という『不思議』の大物に巡り会う予行練習のようなものだ(岡崎武志『上京する文學』新日本出版社 2013年p.44)。〕。東京帝国大学に入学するため上京したが、東京は自分の常識とは全く違った世界であった。さまざまな人と出会い、三四郎は自分は三つの世界に囲まれていることを整理する。一つ目は、母のいる故郷九州の田舎。二つ目は、野々宮や広田先生のいる学問の世界。三つ目は、華美溢れる世界であった(第4章)。 三四郎は、都会的な美禰子のいる三つ目の世界に心を惹かれ、美禰子に恋慕する。美禰子は曖昧な態度を続け、「迷える子」または「迷羊」(いずれも振り仮名は「ストレイシープ」)という言葉を三四郎に幾度となく投げかけるが、結局、兄の友人と結婚してしまう。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「三四郎」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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