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粉青沙器(ふんせいさき)は、朝鮮半島で、李氏朝鮮時代の前半、15世紀を中心に作られた磁器の一種である。鉄分の多い陶土に肌理細かい白土釉で化粧掛けを施し、透明釉を掛けて焼造した。本来は、粉粧灰青沙器の略語。高麗時代末期の14世紀半ばに発祥し、15世紀に最盛期を迎え、16世紀前半には消滅して、その後の朝鮮王朝の磁器は李朝白磁が主体となった〔(姜、2010)、p.118〕。 == 名称 == 「粉青沙器」という名称は古いものではない。1930年頃、美術史家の高裕燮が、「粉粧灰青沙器」という名称を提唱し、これを略した「粉青沙器」という名称が定着した。この種の器が製作されていた当時は特有の名称はなく、単に「磁器」と呼ばれていた。〔(姜、2010)、pp.119, 146〕 隣国の日本では、この種の器が高麗茶碗の一種として珍重され、作調によって「三島」(みしま)、「刷毛目」(はけめ)、「粉引」(こひき)などと呼ばれた。「三島」はスタンプで器面に細かい文様を押し、色違いの土を象嵌したもので、今日でいう「印花文」にあたる。「刷毛目」は白化粧土を器面に刷毛で塗り、刷毛の跡が残っているもの、「粉引」は液状の白化粧土に器を浸したもので、韓国では「トムボン」という(「トムボン」は日本語の「どぼん」に近い擬態語)。〔(姜、2010)、pp.119, 132〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「粉青沙器」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Buncheong 」があります。 スポンサード リンク
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