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三島由紀夫文学館(みしまゆきおぶんがくかん)は、山梨県南都留郡山中湖村平野の「山中湖文学の森」内にある文学館〔『山中湖文学の森 三島由紀夫文学館』(コギト、1999年)〕。三島由紀夫唯一の文学館として、1999年(平成11年)7月3日に開館した。公的機関での三島資料の保存・利用を希望する三島の遺族の意向と、「山中湖文学の森」建設の構想が一致したことから、三島文学の研究と普及を基本理念として設立された〔山中湖文学の森・三島由紀夫文学館 〕。運営は山中湖村教育委員会。初代館長は佐伯彰一〔『三島由紀夫事典』(勉誠出版、2000年)〕〔(現館長は松本徹)である〔。三島由紀夫文学館は、フランス発行の『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン2009』において2つ星となった〔「山中湖文学の森 パンフレット」(山中湖村教育委員会)〕。 館内には、三島由紀夫の全初版本をはじめ、直筆原稿、創作・取材ノート、肉筆資料、絵画、書簡、肖像写真、著書、研究書、翻訳書、初出誌、映画・演劇資料などが保管され、一部を展示している。映像や検索用パソコンなどによる資料写真や解説も紹介され、三島の生涯や文学を垣間見ることができる〔〔。 三島と山中湖は特に強い縁はないが、自衛隊の体験入隊では、山中湖近辺で山地踏破訓練をしており、小説『暁の寺(豊饒の海・第三巻)』『蘭陵王』『恋と別離と』『蝶々』などには山中湖が登場する。『暁の寺』創作・取材ノートでは、三島がスケッチした山中湖一帯の地図が描かれ、富士山、旧鎌倉往還(現在・国道138号線)、北富士演習場や周辺の地名が記されている〔三島由紀夫「暁の寺 創作ノート」(1969年3月作成)〕〔〔。 三島由紀夫文学館の中庭には、三島邸(大田区南馬込)の一部をイメージ再現したアポロ像があり、「しゃくなげの道」を隔てた隣には、1998年(平成10年)7月25日に開館された「徳富蘇峰館」がある〔〔。その他、「山中湖文学の森」の園内には山中湖とゆかりのある文人や俳人の石碑(句碑・歌碑)が19基ある〔。また、富安風生の俳句を展示した「風生庵」、山中湖村で使われていた昔の農機具・民具を展示した「蒼生庵」、山中湖の文化資料・図書を所蔵する「情報創造館」などもある〔。 == 館内・展示フロア == === 初版本99冊 === 初出版の『花ざかりの森』から、最後の『蘭陵王』までの著書(初版本)99冊と、写真入りの略年譜を展示。 三島の初版本を一堂に展示することにより、その作品の多彩さをビジュアル的に紹介している。さらに三島の略年譜も一緒に展示することにより、これらを見比べながら、三島の作品と生涯をたどることができる〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「三島由紀夫文学館」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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