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三端子レギュレータ(さんたんしレギュレータ、 3-Terminal regulator)とは、電気製品の電源部に使用される半導体を含む電子部品である。シリーズレギュレータの1種であり、名前の通り3本の端子を備えて、定電圧回路を簡単に構成できる。リニアレギュレータとも呼ばれる。 入力端子 (IN)、出力端子 (OUT)、グラウンド (GND) 又は共通端子 (COM) の3端子から構成され、出力電圧固定型と出力電圧可変型がある。 出力電圧固定型では、入力端子と出力端子に発振防止用のコンデンサを2個を接続するだけで脈流を安定化する回路が構成でき、電圧可変型ではそれらに電圧設定用の抵抗器が加わる。 代表的な製品に、正電圧用の7800シリーズと負電圧用の7900シリーズがある〔但し、負電圧型はアマチュアの工作以外ではあまり使われていない。〕。型番末尾の数字2桁が出力電圧を表しており、おおむね、5・6・7・8・9・10・12・15・18・20・24Vの品種があり、最近では3.3Vのタイプも出回ってきている。単電源回路では正電圧型が用いられ、負電圧型はオペアンプを用いた回路等で正負2電源を作るときに重用される。 電力の変換効率や発熱の少なさではスイッチング電源が優れるため、製品の電源回路に採用されるのは比較的少ないが、シリーズレギュレータは、スイッチングノイズがなくて、外付け部品が少なく回路が簡素である、低価格であるというメリットがあるため、使用されている。 == 損失 == 入力される電圧と出力すべき電圧の差が、三端子レギュレータ内で熱として消費されることで電圧の安定化を行なっている。入力電圧と出力電圧は、レギュレータ自身による電圧降下分だけ常に入力側が高くなければならず、この電圧差は、7800シリーズで約1.5V以上、LM317・350・338などで3.0V以上が推奨されている。 (入出力電圧の差)×(電流)がそのまま素子からの発熱となるため、大電流、または入出力電圧の差が大きい用途では、放熱器(ヒートシンク)を取り付ける必要がある。また、三端子レギュレータ自身の消費電流(入力電流-出力電流)を減らすべく、CMOS化された物が販売中である。 電池を使う携帯電子機器の低電圧化・低消費電力化によって「電力損失を減らしたい、電池電圧が低下してきてもできるだけ最後まで使いたい」という要望が高まり、入出力間の電圧差を1V以下に小さくできる低損失レギュレータ(LDO、ロードロップアウトレギュレータ)の開発が進められ、製品によっては最小電位差が0.3V(@2.0V出力300mA)にまで下げられた。 また、内部のバンドギャップ・リファレンスによる基準電圧が1.2V程度であったため、30年ほどの間、それ以下での電圧は出力できなかったが、2007年からは0Vから電圧が出力できるようになっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「三端子レギュレータ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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