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三船プロ : ミニ英和和英辞書
三船プロ[み]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [み]
  1. (num) three 
: [ふね]
 【名詞】 1. ship 2. boat 3. watercraft 4. shipping 5. vessel 6. steamship 

三船プロ ( リダイレクト:三船プロダクション ) : ウィキペディア日本語版
三船プロダクション[みふねぷろだくしょん]

三船プロダクション(みふねプロダクション)は、1962年に映画俳優三船敏郎が設立した、日本の芸能事務所及び制作プロダクションである。1966年には東京都世田谷区成城調布市入間町にまたがる敷地に、時代劇も撮影できるオープンセットのある撮影所を建設。「東京で唯一時代劇が撮れるスタジオ」と言われ、世田谷区側にセットを建てられるほどのスタジオが3つと、通り、川端、長屋、そしてバス通りを渡った調布市側に道場を含むオープンセットが存在した。さらに、ほとんどのスタッフがプロダクション専属で仕事をしており、大手の映画会社に次ぐ規模であった。なお、マークは三船家の家紋である。
== 略歴 ==

===設立から最盛期===
1950年代の後半から、テレビが普及し始め、映画産業は衰退を始めていた。映画会社は、作成費用削減、撮影所の縮小をしていた。三船敏郎が所属する東宝も同様で、三船に対し、「君はプロダクションを作り、仕事を回すから自分のところで映画を作るように」と言われたという。そのような経緯から、三船プロダクション設立にあたり東宝の重鎮・森岩雄藤本真澄川喜多長政が取締役に名を連ね、運営には田中友幸の尽力があり彼らを後ろ盾とした〔黒井和男『映像の仕掛け人たち』キネマ旬報社、1986年7月、p68〕。
第一回作品は、1963年、宝塚映画と提携して製作された『五十万人の遺産』。この作品では、東宝の藤本真澄専務の薦めにより監督を三船が引き受ける。編集も黒澤監督が手伝うなど、黒澤組も多数参加するが、三船監督としては、これが唯一の作品となる。その後、監督業は無理だと思った三船は、岡本喜八監督を招いて、1965年に『』、『血と砂』を製作。東宝の支援もあり、興行成績も好調であった。1966年には、世田谷区成城に二千坪の土地を購入。スタジオ、オープンセット完備の撮影所を作る。組織も拡大し、映画製作、企画の社員を雇い、撮影スタッフも増強し、自主製作を始める。
1968年には、三船プロダクションと石原プロモーションが組んで、熊井啓監督の『黒部の太陽』を公開する。ただし当時は五社協定が存在し、東宝と日活という違う会社の看板スターが組むことに大きな反発があった。そこで三船は日活の堀久作社長に、「黒4ダムを作った関西電力が映画の前売り券、百万枚の販売を保証してくれるが、配給は日活でどうか」と提案し、石原裕次郎の出演を認められ、制作にこぎつける。『黒部の太陽』は、1968年の最大のヒット作品となる。
海外出演依頼も増えて、1967年のアメリカ映画『グラン・プリ』、1968年『太平洋の地獄』に出演する〔 松田美智子「三船敏郎の栄光とその破滅」(月刊文藝春秋 2013年11月号) より、改訂され『サムライ 評伝三船敏郎』(文藝春秋、2014年)〕。
1960年代は、主に東宝と提携して多くの映画を製作し、中でも中村錦之助石原裕次郎らとの共演が話題になった『風林火山』(1969年)は予想以上にヒットした。三船プロダクションは、さらに撮影所の設備を充実させる。最終的に、3800坪の敷地に、社員、契約社員300名以上にまでなった。
1970年代に入り、映画産業が斜陽化してからは、映画製作から撤退してテレビで時代劇ドラマを制作した。同時期に多数誕生した、いわゆるスター・プロの中では唯一自社撮影所を備え、特に東京で随一の常設時代劇用オープンセットは各社に重宝された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「三船プロダクション」の詳細全文を読む




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