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三菱・クライスラーシリーズ : ミニ英和和英辞書
三菱・クライスラーシリーズ[みつびしくらいすらーしりーず]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [み]
  1. (num) three 
三菱 : [みつびし]
 (n) Mitsubishi (company)
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

三菱・クライスラーシリーズ : ウィキペディア日本語版
三菱・クライスラーシリーズ[みつびしくらいすらーしりーず]
三菱・クライスラーシリーズは、三菱自動車工業1972年から発売していたフラグシップスポーツセダンおよびクーペで、クライスラーオーストラリア部門で生産していたヴァリアントを輸入して三菱ブランドで販売したものである。
オイルショックによるガソリン高・景気後退と排気ガス規制強化の影響により、わずか3年ほどしか販売されず、世に出たのは318とチャージャー770との合計でもたったの240台のみであった。
== 概要 ==
1970年2月、当時の三菱重工業社長、牧田與一郎は、当時の通商産業省の自動車業界再編計画に対抗し、三菱ブランドによる自動車生産の存続を図るべく、電撃的にクライスラーとの合弁事業契約を締結するとともに、三菱自動車工業を分離・独立させた。これは、自動車部門の分社化と並行して外資導入を行い、意思決定の迅速化と自動車生産ノウハウの吸収を通じての企業体質強化を企図したものであった。
これに伴い、北米のクライスラーチャンネルでの三菱製自動車の販売を通じての海外事業強化を進め、加えて国内事業においてもクライスラーとの協業を通じ車種体系の強化を進めるという構想の下、本車種の導入が進められた。
1970年代前半、それまで日本メーカーによる富裕層向け最高級乗用車はトヨタ・センチュリー日産・プレジデント、最高級ハイオーナー車はトヨタ・2000GT日産・フェアレディZマツダ・ルーチェロータリークーペいすゞ・117クーペに限られていたが、日本の高度経済成長によって最高級乗用車・ハイオーナー車市場の拡大の動きがある中、三菱自動車工業は最高級乗用車の拡充・最高級ハイオーナー車市場への参入を図ったが、当時の三菱自動車工業は自社最高級乗用車の三菱・デボネアが新型6気筒OHCエンジンを導入して間もない時期であり、開発費の回収が未達であったこともあり、新たなフルモデルチェンジは時期尚早であった。またトヨタや日産、マツダ、いすゞのように最高級ハイオーナー車を自社独自で開発するような企業体力の余裕はなかった。
そこで三菱自動車工業クライスラーとの提携関係を活かし、子会社のクライスラー・オーストラリア製の乗用車を輸入し(オーストラリアは日本と同じ左側通行・右ハンドル)、日本の保安基準に適合するよう最小限の改造(当時日本で認可されていなかったドアミラーフェンダーミラーにするなど)を名古屋自動車製作所で施した上で自社系販売店で販売した。
両車種ともエンジンは、5,211cc(318ci)のクライスラー・LA型OHVV型8気筒エンジンが搭載された。これは、当時のフルサイズアメリカ車から見れば比較的小さな排気量(当時の米国内のコンパクトカーに近い)であったが、豪州でも最上位クラスのグレードにしか用いられなかったエンジンであり、当時の日本のモータリゼーションから見れば過大とも思える大排気量であった。価格は当時の価格で318が396万円、チャージャー770が373万円。同社最高級車の三菱・デボネアの実に2倍以上であり、これにより深刻な販売不振にも陥っていた。
なお、キャッチフレーズは、318が「ビッグビジネスの国が鍛えあげたグランドサルーン」、チャージャー770が「フリーウェイの国が育てあげたグランドクーペ」であった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「三菱・クライスラーシリーズ」の詳細全文を読む




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