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三角線維軟骨複合体損傷(さんかくせんいなんこつふくごうたいそんしょう、、TFCC損傷)とは、手関節の尺側側(くるぶし側)に存在する軟部組織で、三角線維軟骨(、TFC、''Disc Proper'' )とその周囲の靱帯構造からなる線維軟骨-靱帯複合体である三角線維軟骨複合体の損傷のことである。 == 概要 == 三角線維軟骨複合体は、1981年に、Palmer と Werner〔Palmer, A.K., et al. : The triangular fibrocartilage complex of the wrist ; anatomy and function. J Hand Surg, 6: 153-162, 1981〕らにより命名された。手関節尺側に存在する関節円板や靱帯、半月板類似体を総称して三角線維軟骨複合体(Triangular Fibrocartilage Complex; TFCC)と名付けた。更に現在では、中村 俊康(Toshiyasu Nakamura M.D., Ph.D)の機能解剖学的研究によってその三次元構造が明らかになった〔Nakamura, T., Yabe, Y., Horiuchi, Y. : Functional anatomy of the triangular fibrocartilage complex. J Hand Surg, 21-B : 581-586, 1996.〕。TFCC は、手首の小指側に沿った三角形の形の部分にあたり、主に尺骨三角骨靭帯、尺骨月状骨靭帯、掌側橈尺靭帯、背側橈尺靭帯、関節円板、尺側側副靱帯、三角靱帯からなる。手首の外側の衝撃を吸収する役割を担う。画像診断や手術等に役立っている。 そして、この部位に特異的に発症し、それまでの腱鞘炎などとは区別されるべき病症として、三角線維軟骨複合体損傷(以下、TFCC 損傷)と呼ばれるようになった。TFCC 損傷には外傷性損傷と変性損傷がある。 現在では治療法はほぼ確立されており、詳細な診断の後、TFCC 損傷に対しては、最小侵襲手術(小切開で行う手術で、患者への負担が軽減される)の関節鏡視下手術により、損傷等した靱帯やTFCCの縫合・再建術や滑膜切除術が行われる。靱帯損傷のみならば、患者のQOL(''Quality Of Life''、「生活の質」の意)を考慮すれば鏡視下で行うのが妥当だが、靱帯の損傷具合等によっては直視下(切開)に切り替わる。また、尺骨( )の症例に対しては、尺骨骨切り(短縮)術(''ulnar shortening osteotomy'')という尺骨の長さを短くする手術が行われる。検査では把握しきれなかった靱帯損傷等を起こしている場合が有り、術式等を都度変更しなければならないことが有り、臨床現場では難しい手術の1つとなっている。それ故、TFCC 損傷の手術を行える専門医が少ないことが問題視されていること、更には鏡視下での手術は高度な技術が要求される。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「三角線維軟骨複合体損傷」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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