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(n) champagne =========================== ・ 三 : [み] 1. (num) three ・ 三鞭酒 : [しゃんぺん] (n) champagne ・ 鞭 : [むち] 【名詞】 1. whip 2. stick ・ 酒 : [さけ] 【名詞】 1. alcohol 2. sake
シャンパン(〔 シャンパーニュ〕〔 シャンペイン〕)とは、フランスのシャンパーニュ地方特産のスパークリングワインである。シャンペン〔やシャンパーニュとも表記される。明治初年の日本では、三変酒とも呼ばれた〔西国立志編より〕。かつて香港および上海では三鞭酒〔 : 〕と当て字された。現代中国語では主に香檳酒〔 : 〕と表記される。 ドン・ペリニヨン神父が確立したと伝えられる瓶内二次発酵と、アッサンブラージュと呼ばれる様々な原酒のブレンド、さらにティラージュおよびドザージュと呼ばれるシロップの添加に大きな特徴がある。 TRIPS協定の地理的表示に指定され、世界でブランドが保護されるため、フランス共和国シャンパーニュ地方で生産され、アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレで定められた製法で造られたものでなければ『シャンパンの名称』を使うことは出来ず、違法である。 それ以外の産地、製法で製造されたものは任意の名称として、スパークリングワインと表記されている。 == 概要 == 一般には、フランスのシャンパーニュ=アルデンヌ地域圏で生産されたブドウのみを使い、瓶内二次発酵を行った上で封緘後15か月以上の熟成を経た、いわゆるシャンパン製法のスパークリングワインを指す。元となるワインは様々なレシピによりブレンドされる点や、二次発酵のために発泡のもととなるシロップを添加(ティラージュ)、また仕上げにリキュールとシロップの添加(ドザージュ)する点も特徴である。ほぼ同様の工程を経たスパークリングワインに、スペインの「カヴァ」、イタリアの「スプマンテ」(一般名詞)、ドイツの「ゼクト」(一般名詞)、フランス国内でもアルザス地域圏の「クレマン・ダルザス」、ペイ・ド・ラ・ロワール地域圏の「クレマン・ド・ロワール」、ブルゴーニュ地域圏の「クレマン・ド・ブルゴーニュ」等があるが、シャンパンはその選定基準の厳しさと熟成期間の長さにおいて突出している。またフランス国内の酒屋(それぞれのクレマンの産地地元は除いて)やスーパーマーケットでも、シャンパンは他地域のスパークリングワインと比較してずっと高額である。 現在シャンパンと言う場合、1919年にAOC(アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ。原産地呼称統制法)によって定められた定義「シャンパーニュに使用できるブドウ品種は、ピノ系品種とアルバンヌ、プティ・メリエのみである」〔AOC Champagne - Conditions de production 〕、また2010年11月22日の政令による定義〔Décret n° 2010-1441 du 22 novembre 2010 relatif à l'appellation d'origine contrôlée « Champagne » 〕に基づき、シャンパーニュ地方でつくられた7つのピノ系ブドウ品種、ピノ・ノワール(''Pinot Noir'')、ピノ・ムニエ(''Pinot Meunier'')、ピノ・グリ(''Pinot gris'')、アンフュメ、アルバンヌ(Arbanne)、プティ・メリエ(Petit Meslier)、ピノ・ブラン〔ただしここに含まれないピノ系品種もつかわれているし、使用が許されている。〕とシャルドネ(''Chardonnay'')を材料として醸造されたスパークリングワインのことである。1919年の定義にシャルドネが指定品種の中に含まれていなかったのは、ブドウ品種の分類に関する研究があまり進んでおらず、シャルドネはピノ系のブドウに含まれていたためである。 AOCが制定された当時、シャンパーニュ地方以外の地域でもシャンパンという名称でスパークリングワインが生産されており、スパークリングワインの一般名称であった。現在でもカリフォルニア・シャンパンという呼称でカリフォルニア産のスパークリングワインがつくられているのは、200年以上生産されてきた歴史に基づいている。しかし近年では、フランスのAOC法が尊重され、AOCの規格に則って製造されたシャンパーニュ地方製のスパークリングワインだけが、シャンパンと名乗ることを認められ、その他のフランス製スパークリングワインはヴァンムスー(Vin Mousseux)と呼ぶ。なお日本ではこれに似せて作られた清涼飲料水を「ソフトシャンパン」と名付けて販売していたことがあるが、フランス政府からの抗議があり、シャンメリーという名称に変更された。またスイスのシャンパーニュでは、フランスのシャンパーニュより早くから伝統的にワインをつくっていたが、1974年に世界貿易機構により、この土地で生産されたワインやビスケットなどについて「シャンパーニュ」というラベルを使用することをやめるよう命令された。 フランスのシャンパーニュ委員会では正式名称「シャンパーニュ」を使って欲しい、と呼びかけている。ただし、「シャンパン」が既に日本語として定着していることや、フランス語の音韻に近いことから、従来通り「シャンパン」と呼称する方が多い。 シャンパンは生産者毎に番号が振られており、ラベルに記載される。 ;ラベルの記載例 :(例:KRUG、NM225-001) :最初2桁のアルファベットは、生産者の形態を表す。 : * NM:Négociant manipulant(ネゴシアン マニピュラン) - ブドウの一部または全量を購入して製造する会社。 : * RM:Récoltant manipulant(レコルタン マニピュラン) - 自社のブドウだけで製造する会社。 : * CM:Coopérative de manipulation(コーペラティヴ ド マニピュラシオン) - シャンパーニュ生産者の協同組合。 : * RC:Récoltant coopérateur(レコルタン コーペラトゥール) - ブドウ栽培者の協同組合。 : * SR:Société de récoltants(ソシエテ ド レコルタン) - 同族のブドウ栽培者によって構成される会社。 主な種類と用語 * Non millésimé(ノン・ミレジメ) - ヴィンテージ(収穫年)がラベルに記載が無く、様々な年のワインをブレンドされ造られている。Non Vintage(ノン ヴィンテージ)とも言われる。アッサンブラージュのため味が安定している、最も基本的なシャンパン。 * Millésimé(ミレジメ) - ヴィンテージが記載され、主にその年のワインで構成される(他の年のワインも20%ブレンド可能) 良年のみ造られる。Vintage Champagne(ヴィンテージ・シャンパン)とも言われる。ノン・ミレジメに較べて一般に高価だが、ブレンドを前提とするシャンパンにおいては異色。 * Rosé Champagne(ロゼ・シャンパン) - いわゆるピンクシャンパン。果皮から汁を出さないように搾汁して後、一定期間果汁に果皮をつけ込むことで淡いピンク色を付けた(セニエ方式)もの。ブレンド時に赤ワインを混ぜる場合もある。マダム・クリコが開発したとも言われている。異なるのは主に色だけで、味にロゼ独特の違いは少ないことから、シャンパンの中では文字通り「イロモノ」的な扱いとなる。 * Blanc de Blancs(ブラン・ド・ブラン) - 規定の白葡萄(シャルドネ)のみで造られたシャンパン。ブレンドを前提としたシャンパンの中では異色の存在。 * Blanc de Noirs(ブラン・ド・ノワール) - 規定の黒葡萄(ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ)のみで造られたシャンパン。皮を使用しないため色はつかない。ブラン・ド・ブランと同じく、ブレンドを前提としたシャンパンの中では異色の存在。 * Grand Cru(グラン・クリュ) - ラベルに記載されている場合、格付Cru100%の畑の葡萄だけで造られたシャンパン。 * Premier Cru(プルミエ・クリュ) - ラベルに記載されている場合、格付Cru90~99%の畑の葡萄だけで造られたシャンパン。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シャンパン」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Champagne 」があります。 スポンサード リンク
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