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上田温泉電軌デナ100形電車(うえだおんせんでんきデナ100がたでんしゃ)は、上田交通の前身事業者である上田温泉電軌が、同社北東線(後の真田傍陽線)の開業に際して新製した電車である。 == 概要 == 北東線は、上田温泉電軌初の地方鉄道法に準拠して建設された路線として、1927年(昭和2年)11月20日に上田 - 伊勢山間が部分開通したが、開通に際してデナ100形101 - 104の4両の電車が川崎造船所(現・川崎重工業)に発注され、同年10月に落成した。 デナ100形(以下「本形式」)は、下り側(真田・傍陽寄り)の運転室後部に小手荷物輸送用の荷物室を備える荷物合造車で、本形式の落成以前における保有車両が4輪単車で占められていた上田温泉電軌における初の4軸ボギー車である。また、開業当初より架線電圧を直流1,500V仕様として開業した北東線用車両として導入された本形式は、集電装置を従来車が搭載したトロリーポールではなく落成当初よりパンタグラフを採用し、また連結器は従来車が装着した緩衝器(バッファー)付の螺旋連結器ではなく並形自動連結器を採用した。いずれも上田温泉電軌に在籍する鉄道車両としては初の装備品であった。 本形式の製造時期は鉄道車両の車体が木製から主要部分を普通鋼とした半鋼製に切り替わった初期に該当するが、同時期に落成した鉄道車両がリベット組立を多用して構体を製造したものが一般的であったのに対して、本形式の製造に際しては試作的に鋼板の組立に際して溶接工法を多く取り入れたことから、車体外板にリベットがほぼ存在しない点が特徴である。 側窓は落とし窓方式の一段窓で、荷物室の戸袋窓は楕円形状(丸窓)となっている。本形式の落成翌年に別所線用に導入されたデナ200形(後の上田交通モハ5250形)が後年「丸窓電車」として著名となったが、丸窓を外観デザインへ取り入れたのは本形式が上田温泉電軌においては最初であった。側面窓配置は1B(1)1D9D2(B:荷物扉、D:客用扉、各数値は側窓の枚数を表し、カッコ付は丸窓を表す)で、乗務員扉は省略された。 制御方式は電空単位スイッチ式間接非自動制御(HL制御)で、主電動機は定格出力55.9kWを公称する三菱電機製の直流直巻電動機MB-64Cを1両当たり4基、歯車比4.68 (75:16) で搭載する。制動装置はSME非常弁付直通ブレーキを採用する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「上田温泉電軌デナ100形電車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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