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第1上野トンネル(だい1うえのトンネル)は、東北新幹線東京駅 - 上野駅間にある全長1,133メートルの複線鉄道トンネルである。資料によっては上野第1トンネルと表記されていることもある。トンネルの出口はそのまま地下の上野駅(全長834メートル)につながっており、その先は全長1,495メートルの第2上野トンネルになっている。このことから全体を合わせて全長3,462メートルの上野トンネルと呼ぶこともある。このトンネルにより東北新幹線が東京駅乗り入れを果たしたが、建設中の1990年(平成2年)1月22日には御徒町駅付近の春日通り(都道453号線)下を工事中に道路を陥没させる御徒町トンネル陥没事故を起こしている。 == 建設の背景 == 1971年(昭和46年)4月に日本国有鉄道(国鉄)が決定した東北新幹線建設の計画では、上野駅は建設されないことになっており、上野恩賜公園の地下をトンネルで抜けて東京駅に向かうことになっていた〔。しかし上野駅の地元台東区では東北新幹線を上野駅に乗り入れるように繰り返し陳情を行い、また東京都知事は新幹線通過による不忍池などへの環境上の影響を懸念して上野恩賜公園直下ルートに難色を示していた〔。さらに東京駅で東北新幹線用に2面のプラットホームを用意する予定であったが、この頃車両故障などが相次いで混乱していた東海道新幹線のダイヤ上の余裕を増すために、東北新幹線のプラットホーム用に予定していたスペースのうち1面分を東海道新幹線用に使用することになった。残りの1面では東北・上越の両方の新幹線の列車を受け入れることは難しいと考えられ、サブターミナルとして上野駅を設けることも検討されるようになった〔。こうして1977年(昭和52年)11月26日の国鉄理事会で上野駅設置が正式決定され、新幹線のルートは大きく東側に曲げられることになった〔。東北新幹線の上野 - 大宮駅間は、1985年(昭和60年)3月14日に開通した〔。 こうして上野まで新幹線が開通すると、とりあえず東京都内まで東北新幹線が運転できるようになったこともあり、さらに巨額の費用をかけて東京駅まで延長する必要はないのではないかという声が出てきて、東京 - 上野間は本格的に着工されないまま国鉄分割民営化を迎えた。しかし、東北地方からの東京駅延伸への要望は根強く、民営化して発足した東日本旅客鉄道(JR東日本)の経営が順調であったこともあり、1989年(平成元年)に東京駅延長が決定された〔。これにより、第1上野トンネルも建設されることになった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「第1上野トンネル」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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