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下宮 忠雄(しもみや ただお、1935年 - )は日本の言語学者。ゲルマン言語学・比較言語学分野を専門とする。学習院大学名誉教授。 == 人物 == 東京都出身。早稲田大学第二文学部卒業。下宮忠雄の専攻分野は、何をおいてもまずゲルマン言語学であり、卒業論文「ベーオルフにおける格のシンタックス」や修士論文「ゴート語における独立与格」を初めとして、主著にはゲルマン言語学の関連著作が並ぶ。ただ通常の研究者と違って、そのカバーする範囲は非常に広い。単著ではドイツ語(語源小辞典、今日のためのドイツ語)、ノルウェー語(四週間)、古アイスランド語(入門)の3言語のみであるが、『ゲルマン読本』では英語、ドイツ語、フリジア語、オランダ語、デンマーク語、スウェーデン語、ノルウェー語、アイスランド語、ゴート語が扱われている。さらに、『ドイツ・ゲルマン文献学小辞典』では、古期英語、古高・中高ドイツ語、低地ドイツ語が加わっている。そして、下宮の真の特徴は、ゲルマニストでありながら、その範囲をはるかに超えた著作があるという事であろう。独文Zur Typologie des Georgischen(『グルジア語の類型論』)、『バスク語入門』、『こうすれば話せるギリシャ語(下宮の担当は前半部分)』がそれである。 ただ、下宮が単なる多言語を操る単なる「語学屋」ではなく、一流の言語学者であることは、『英語学文献解題、言語学I』(寺澤芳雄監修)を見れば明らかである。これは、1786年から1995年までに出版された一般言語学・歴史比較言語学・言語地理学・言語類型学に関する1091冊を解題したもので、欧米及び日本で出版された専門書が簡潔に解説されている。これは、正しい専門知識と広い視野がなくてはとても出来るわざではない。またこれらを分かりやすく具体例を示しながら解説した『歴史比較言語学入門』も、下宮の "comparatiste" としての力量を示すものである。 なお下宮が個別言語を記述するにあたっての態度は、「文法を簡潔にし、早くテキスト読解に進む」ことである。これは、下宮が敬愛する市河三喜『古代中世英語初歩』の序文「古代英語にしても中世英語にしても、発音や文法は出来るだけ簡単に片付けて少しでも多くテキストを読むように」という態度を踏襲したものである。さらに、行き届いたグロッサリー(語彙)を付ける事も、下宮の特徴である。主著『ノルウェー語四週間』を例にとると、テキスト・グロッサリー部分の比重がいかに重いかが分かる。 * 文法 12~212頁(201頁) * 読本 213~453頁(241頁) * その他 456~475頁(19頁) * 語彙 493~648頁(155頁) 数多くの言語を取り扱う「四週間シリーズ」のなかで、『ノルウェー四週間』が特異な存在である理由はここにある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「下宮忠雄」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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