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不可逆性問題とは、分子や原子の運動における微視的可逆性から、巨視的現象(マクロ現象)における不可逆性がどのように説明できるかという熱力学上ないし統計力学上の問題である〔ピーター・コヴニー;ロジャー・ハイフィールド「時間の矢、生命の矢」草思社(1995/03)〕〔田崎秀一「カオスから見た時間の矢―時間を逆にたどる自然現象はなぜ見られないか」(ブルーバックス)講談社(2000/04)〕。ボルツマンのH定理に対する、ヨハン・ロシュミットによる1876年提出の逆行可能論(reversibility paradox)と、エルンスト・ツェルメロによる1896年提出の再帰性パラドックス(recurrence paradox)がある〔藤原邦男;兵頭俊夫「熱学入門―マクロからミクロへ」東京大学出版会 (1995/06) 11章 ISBN 4-13-062601-9〕。後者はポアンカレの回帰定理を根拠としたものである。 ==巨視的不可逆性== 例えば、コーヒーとミルクを混ぜることは簡単でもその逆に混ざったものを分離することは難しい。このように「ある方向へ進むことはあっても、その逆方向に進むことは無い」という現象のことを「不可逆な」現象という。 このような不可逆性は、物理学においては、主に熱力学第二法則という法則で説明される。これは「閉鎖系において、エントロピーという物理量は増えることはあっても、減ることはない」という法則である。例えばコーヒーとミルクが混ざることはあっても分離することはないのは、「分離した状態よりも混ざった状態の方がエントロピーが高いからである」と説明される。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「不可逆性問題」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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