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完結相(かんけつそう、英語Perfective aspect)とは言語学で、一回限りの事象を時間経過と無関係に(点として)表現する相をいう。 類似したものに、事象をそれが完了した結果として表現する完了相(Perfect aspect:時制と組み合わされ完了時制と呼ばれることもある)がある。両者は厳密には区別されるが、言語によっては区別されない場合もある。 完結相は一般に、動詞の意味論的種類により決まるものと、言語ごとに文法形式として表現されるものに分けられる。例えば、「発つ」「着く」「(何かに)なる」などは一回限りの瞬間的な完結相動詞である。それに対し「歩く」「走る」「違う」などは目標のない継続的動作または状態を表す非完結相動詞であり、「食べている」のような進行・反復表現も非完結相である。「行く」「作る」のような目標のある動詞は文脈によっては完結相となる。 文法形式として表現される完結相には、以下のようなものがある。 ==日本語== 日本語では補助動詞「てしまう」(またはその口語縮約形「ちまう」「ちゃう」等:助動詞と考えてもよい)により、一回限りで終わることや完結することを強調して表現し、さらには敢えてする動作、普通でない事態や、意図に反すること(困ること、または逆に喜ばしいこと)を含意するモダリティ的表現になる。現代の首都圏方言で特に頻繁に用いられ、非完結動詞にも適用される。例えば、「英語が話せた」は基本的には非完結相である(文脈にもよる)のに対し、「英語が話せちゃった」は完結相となり、「英語を現実に話した」または「英語が話せるようになった」を意味する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「完結相」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Perfective aspect 」があります。 スポンサード リンク
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