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不空院(ふくういん)は、奈良県奈良市高畑町にある真言律宗の仏教寺院。山号は春日山(しゅんにちさん)。 別称は福井之大師。本尊は不空羂索観音。 ==歴史== 菅家本『諸寺縁起集』などによると、不空院は鑑真の住坊跡に建立された寺院と伝え、弘仁年間(810 - 824年)には空海が興福寺南円堂(八角円堂)建立に先立ち、その雛形を当寺に建てたという〔『日本歴史地名大系 奈良県の地名』、p.523〕。 鎌倉時代には西大寺の叡尊、興福寺の円晴、唐招提寺の覚盛、西方院(唐招提寺子院)の有厳が当院で戒律を講じたという〔『仏像めぐりの旅 2 奈良(奈良公園・西ノ京)』、pp.58 - 59〕。室町時代には興福寺の二大院家の1つの大乗院の末寺となっていた。近世は本堂に弁才天が安置されていること、また院号の不空院が転じて福院とも呼ばれたことで、「かけこみ寺」として奈良町の芸妓達の信仰を集めていた〔『日本歴史地名大系 奈良県の地名』、p.523〕。 1854年の安政の大地震で堂宇が倒壊。大正年間に三谷弘厳によって再興された〔『仏像めぐりの旅 2 奈良(奈良公園・西ノ京)』、pp.58 - 59〕。 ==境内== *井上皇后御霊塚 *縁結びの祠 *縁切りの祠 ==文化財== ;重要文化財 *木造不空羂索観音坐像 - 寄木造、漆箔、玉眼。像高103,9cm。鎌倉時代。興福寺出身の僧円晴が、興福寺南円堂を模して八角円堂を建て、本尊としてこの不空羂索観音像を安置したとの伝承がある〔「新指定の文化財」『月刊文化財』273号、第一法規、1986〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「不空院」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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