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与格(よかく、、)は、名詞や代名詞における文法格である。為格とも呼ぶ。ドイツ語、チェコ語の場合、「3格」と呼ばれることもある。 与格は一般に動詞の間接目的を標示する。日本語では主に「に」で表される。他の用法としては俗ラテン語や、やや頻度は落ちるが古典ラテン語に見られたような所有の意味が挙げられる。また、古典ギリシャ語では処格や具格を消失しているので、与格はこれらの機能も担っている。スコットランド・ゲール語では、与格が単純前置詞や定冠詞に続く名詞に用いられる。 与格は初期インド・ヨーロッパ語族には普通に見られ、特にバルト・スラヴ諸語やゲルマン語派では、現在まで用いられ続けている。フィン・ウゴル語派やナバホ語、日本語、アイヌ語のような非インド・ヨーロッパ語族の言語にも与格と似た型が存在する。 与格を用いる言語: * 古代ギリシャ語(現代ギリシャ語にも文語のみ残存) * チェコ語 * オランダ語 * フェロー語 * フランス語(使用は非常に制限される) * ドイツ語 * ハンガリー語 * アイスランド語 * ラテン語 * ラトヴィア語 * リトアニア語 * 古英語 * ポーランド語 * ルーマニア語 * ロシア語 * サンスクリット * セルビア・クロアチア語 * スコットランド・ゲール語 * スロヴァキア語 * スロヴェニア語 * イディッシュ語 * アルメニア語 * バスク語 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「与格」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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