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与那国島の防衛問題(よなぐにじまのぼうえいもんだい)では、沖縄県八重山郡与那国町にある日本最西端の島である与那国島の防衛問題について説明する。 == 時系列 == 1990年代より沖縄近海では、外国籍と思われる船舶の活動が確認されていた。 1996年、中国が台湾の総統選挙に軍事的圧力をかけたことから、台湾海峡ミサイル危機が発生。台湾に面した与那国島の沖合に、中国人民解放軍が威嚇目的で放った弾道ミサイルが弾着したことから、地元漁師は操業を一時見合わせることを余儀なくされた。 1998年、第11管区海上保安本部は、尖閣諸島付近で領海侵犯したとされる中国漁船について、1547隻の確認を発表した〔尖閣諸島付近/中国船の領海侵犯が急増/98年1547隻 琉球新報 1999年1月11日〕。 1999年には、海上保安庁と海上自衛隊が、日本の排他的経済水域で、中国の軍艦と海洋調査船合計45隻を確認したとされる〔中国軍艦や調査船活動が活発/沖縄近海、昨年は45隻過去最高に 琉球新報 2000年2月17日〕。中国船は中国海軍の4,200トンの旅滬型駆逐艦も確認されている。 またこの年、ロシアによる情報収集艦と、台湾の海洋調査船もそれぞれ1隻ずつ確認された〔。中国の海洋調査船は、船尾から出したケーブルをえい航したり、海底の泥や海水を採取する作業を行っていたとされ〔、日本の巡視船が国際電波で交信した際に当該船は「中国政府の指示により調査活動をしている。日本の排他的経済水域に同意していない。」と返答している。 2000年代に入っても、中国籍と思われる船が沖縄近海において頻繁に確認されていく。その一部は、中国海軍による10隻編成の艦艇が、日本最南端の沖ノ鳥島にまで到達していることが確認されたり〔沖縄通過の中国艦艇、その後に沖ノ鳥島近海へ 産経新聞 2010年4月20日〕、奄美大島近海の日本の排他的経済水域内では、中国海監の海洋監視船が、海上保安庁の測量船に接近し、約3時間45分にわたって追跡していたことが発表された〔中国船、日本のEEZ内で海保船に接近 外務省が厳重抗議 産経新聞 2010日5日4日〕。 これら中国籍とされる軍艦や船舶の、沖縄近海への接近および日本の排他的経済水域内の通過など、傍若無人な問題行動が頻繁に起こっていることと平行し、与那国島では防空識別圏の見直しを訴えたり、与那国町町議会による 自衛隊の誘致議決 が行われる動きが起こる。 この与那国町の自衛隊誘致の声を受け、2010年北澤俊美防衛大臣がこの地域への自衛隊配備に関して、予算計上を表明する動きへとつながった。 2012年度予算では、新編する沿岸監視部隊の配置及び移動警戒隊の展開のために必要な用地取得などを実施するため、10億円が計上された〔。現地ではこれを根拠に、借地代として10億円が現地に落ちると解釈されたが〔、用地代として国が提示した額は1億5000万円であり金額を巡る思惑の違いによって交渉は暗礁に乗り上げた〔陸自配備 石垣島に変更検討 与那国町長「決裂やむなし」産経新聞 2013/04/04 08:34〕。 2013年度予算では、駐屯地整備や沿岸監視レーダーなどの取得に62億円が盛り込まれた。 2014年5月、起工式を開催。2016年3月には情報科を中心とする隊員100人が配置される「与那国駐屯地」が完成予定である。 あくまでも情報収集が任務であって、敵の迎撃を任務とする離島警備部隊ではない。 2016年3月28日、与那国駐屯地に与那国沿岸監視隊が配備された〔与那国島、陸自部隊を配備 駐屯地で式典 南西諸島防衛 朝日新聞 2016日3日28日〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「与那国島の防衛問題」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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