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ワールド・デジタル・ライブラリー(World Digital Library、WDL)は、UNESCOとアメリカ合衆国のアメリカ議会図書館が運営する国際的な電子図書館。 インターネット上の文化的コンテンツの充実を図り、それによって国際的な異文化間の相互理解を深めることを目的として創設された。教育者・学生・一般大衆にリソースを提供し、国家間および各国内の情報格差を狭めるために提携機関にそれらリソースを配置する容量を築いている。また、インターネット上の非英語圏や西洋以外のコンテンツの拡充によって、学問的研究に寄与することを目指している。無料で多言語形式のコンテンツをインターネット上で入手できるようにすることを意図しており、世界各地の文化から貴重な一次資料(手稿、地図、稀書、楽譜、録音、録画、写真、図面など)を集めている〔〔。 2009年4月の開始時点で、1,236点が公開されていた。2014年2月現在で80ヶ国から9,900点が公開されている。 == 歴史とコンセプト == アメリカは約20年間国際連合教育科学文化機関 (UNESCO) から脱退していたが、2003年に再加盟した。アメリカ議会図書館館長のジェームズ・H・ビリントンがアメリカのUNESCO委員会の委員長に選ばれ、2005年6月の就任会議で正式なスピーチを依頼された。''A View of the Digital World Library'' と題したスピーチで、「図書館や博物館などが守ってきた」豊富なコレクションを「無料で、かつこれまでよりも遥かにアクセスが容易な新たな形式で世界に公開する」というビジョンを説明した。 これにいち早くパートナーとして名乗り出たのがGoogleで、2005年にワールド・デジタル・ライブラリーの開発資金として300万ドルを寄付した。 アメリカUNESCO委員会の2006年の年次会合で、議会図書館でのワールド・デジタル・ライブラリーについてのアドバイザー John Van Oudenaren がビリントンのビジョンを実現するためのプロジェクトの概要を説明した。まず説明したのは、ワールド・デジタル・ライブラリーを実現するにあたって主要な4つの分野(技術アーキテクチャ、内容選択、管理、出資)でパートナーを必要とするということだった。2006年12月、45の国立図書館の館長、各図書館の技術担当部長、UNESCOの文化および教育担当者がパリで一堂に会し、ワールド・デジタル・ライブラリーの開発について議論した。その参加者によってプロジェクトの4つの分野それぞれを分担するワーキンググループが結成された。 ワーキンググループは2007年前半に電子図書館関連の専門家(計算機科学者、図書館情報学者、Web開発者)を含めた会合を開いた。2007年7月、ワーキンググループからWDLプロジェクト全体に対して報告が上げられた。そして2007年10月にパリで開催された第34回UNESCO全体会議に報告が提出された。 2008年9月初め、米州機構 (OAS) とアメリカ議会図書館の間でワールド・デジタル・ライブラリー開発について合意がなされた。 2009年4月21日、パリのUNESCO本部にてワールド・デジタル・ライブラリーが稼働しはじめた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ワールド・デジタル・ライブラリー」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 World Digital Library 」があります。 スポンサード リンク
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