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『世界文学のスーパースター夏目漱石』は、1969年 ・マンチェスター生まれのアイルランド系イギリス人のダミアン・フラナガン(Damian Flanagan)のエッセーである。夏目漱石の研究家としての自らの体験などを描いている。2007年、大野晶子の訳で講談社インターナショナルから出版された(出版されているのは大野晶子訳の日本語版のみ)。 == 章立てと概要 == * 1.漱石とわたし - フラナガンは1966年生まれで、19歳の時に英訳本で漱石の『吾輩は猫である』を読んで漱石の小説にのめりこんだ。ケンブリッジ大学で学んだ後、1993年から神戸大学で学び、2000年に博士号取得だが、「国文学」なんてないはずと考える。 * 2.漱石とイギリス - 漱石のイギリス作品は普遍的だという。漱石のロンドンに関する作品、『倫敦塔』、『自転車日記』、『カーライル博物館』などの英訳を行った時の顛末が書かれている。 * 3.頭のいい漱石、頭のヘンな漱石研究家 - 漱石研究をめぐる日本の研究者の風土の奇妙さが語られる〔漱石の舐めたジャムの銘柄を調べる漱石研究者の話がでてくるが、実際に河内一郎は2006年、『漱石、ジャムを舐める』で『吾輩は猫である』の記述から漱石一家の舐めたジャムの銘柄を論考した。〕。漱石とニーチェの関係を論じ、イギリスの画家、ウィリアム・ホルマン・ハントの『雇われの羊飼い』に『三四郎』のモチーフをさぐる論文を、『日本人が知らない夏目漱石』(世界思想社)として、日本語で出版した。その出版の苦労が紹介される。『草枕』(The Three-Cornered World)などはもっと理解されていいはず。『門』は『ツァラトゥストラに由来している。 * 4.漱石と沙翁 - 漱石の『こゝろ』とシェイクスピアの『ヴェニスの商人』を比較している。漱石は東大で1学期まるまる費やして学生たちにこの作品を分析させていたという。 * 5.坊つちゃん海をわたる - 『坊つちやん』は世界レベルのコメディだという。 * 6.漱石のこと、あれこれ - 日本企業家の援助をうけて本国で''The Tower of London''として2005年に出版した。この著書には、漱石の最後の下宿がチェース街81がホームズのベーカー街221bに近かったことから、漱石とその教師クレイグ先生が登場する山田風太郎のシャーロック・ホームズのパスティーシュ小説『黄色い下宿人』(1953年)〔1984年には島田荘司が『漱石と倫敦ミイラ殺人事件』を同じ設定から書いた。〕も収められた。漱石の小説を翻訳することの困難さなども描かれる。漱石の小説を英訳した、アラン・ターニー、エドウィン・マクレランなどが紹介され、フラナガンは漱石の小説の英訳本の復刊をすすめるの活動をしていることが紹介される。吉本隆明の『夏目漱石を読む』が賞をとったことに著名な評論家が書いたというだけで評価されたと異議を唱える。人間描写や普遍性で、夏目漱石はシェイクスピアにも匹敵すると主張する〔沼野充義は「単一の境界によって作家は定義されるだろうか?夏目漱石は日本の作家か?あるいは夏目漱石はどのくらい日本の作家か?」という問いかけをしている。イギリスで英文学を学び、東大で英文学を教えた漱石を世界文学の中で捉えてて、フラナガンの試みも同じ路線である。〕。ドナルド・キーンやドナルド・リチーにも漱石の素晴らしさが必ずしも理解されなかったようだという。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「世界文学のスーパースター夏目漱石」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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