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『世界残酷物語』(せかいざんこくものがたり、原題:''Mondo Cane'', 米題:''A Dog's World'')は、1962年のイタリア映画。イタリアの映画監督グァルティエロ・ヤコペッティによる、世界の野蛮で残酷な奇習・風俗を描いたドキュメンタリー映画である。 == 解説 == 本作が公開された1962年はまだインターネットどころかテレビも普及段階にある時代であり、海外旅行は高嶺の花、人々はもっぱら書籍や雑誌、映画などから伝えられる世界の風景に素直に驚いていた。 この頃にパリの夜の歓楽街などの性風俗を紹介したドキュメンタリー映画が公開され、「夜もの」と呼称されていた。それらの中で『ヨーロッパの夜』(''Europa di notte'', 1959年)などを撮っていたグァルティエロ・ヤコペッティが、世界の奇習や風俗を描いた決定版ともいうべき作品として製作したのが、本作である。 ただし「ドキュメンタリー」と銘打ってはいるものの、実際には演出ややらせも含めた、捏造された題材が多数仕込まれており、現実と空想が混在した実にいかがわしい作品である。本作の世界的な大ヒット以降、原題 ''"Mondo Cane"'' (犬の世界)から、それらのいかがわしいドキュメンタリー映画はモンド映画と総称されるようになった。 なお、リズ・オルトラーニによる主題曲「モア」はアカデミー賞にノミネートされた。美しい旋律の曲に過激な映像と言うパターンは、この映画によって確立されている。 この映画の邦題は、公開の前々年にヒットした大島渚監督の『青春残酷物語』(1960年)を意識して配給会社が考案したものだが〔なお、1959年から平凡社より宮本常一編集による『日本残酷物語』という民俗学のシリーズも刊行されており、「残酷」という言葉は当時のブームであった。なお、この書籍シリーズは、本文中にある同題の中川信夫監督の映画とは、直接の関係はない。〕、「カメラは残酷なまでに現実を捕らえる」と言う意味が込められている。原題は「犬の世界」だが、この場合の「犬」とはイタリア語のスラングであり、直訳では意味が通らないこともあったのだろう。なお、この作品以降、ヤコペッティ自身により続編や多数のモンド映画が作られたほか、他の映画監督により亜流の映画が多数作られている。日本でも国内の残酷映像を集めた『日本残酷物語』(1963年、中川信夫・小森白・高橋典共同監督、新東宝興業)という映画が公開された。東映映画の多くの題名の命名者としても知られる岡田茂(元東映社長)が、1963年今井正監督の映画に『武士道残酷物語』というタイトルを付けた〔「映画界のドンが語る『銀幕の昭和史』 岡田茂」『新潮45』、新潮社、2004年9月号、204頁〕。また同年の佐藤純彌監督デビュー作にこれによく似た『陸軍残虐物語』とタイトルを付けたら、ヤクザや右翼が「残虐」とは何かと東映に押しかけ言い合いになったという話がある〔。この他、『幕末残酷物語』(1964年、加藤泰監督)など、印象的なタイトルを借用した劇映画も作られている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「世界残酷物語」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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