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世界・食の祭典(せかいしょくのさいてん)は、1988年6月3日から10月30日にかけて、北海道札幌市で開かれた地方博覧会。別称「JUNO'S JAPAN '88」。 == 概要 == キャッチフレーズは「食べることはいいことだ」。札幌市内に会場を分散配置し、磁気式プリペイドカードの入場券を用いるといった件が当時の革新的な試みとして実施された。 しかし開幕の3ヶ月前になってやっと基本計画がまとまるなどの杜撰な運営、入場料や料理の値段の高さ、「料理の味が値段に見合わない」という口コミによる人離れにより、開幕からほどなくして会場は閑散となった。そのため入場料を一転無料化するなどの措置を講ずるも、そもそも一人一人が食べられる量には限界があり企画自体に無理があったなどといった要因もあり、最終的に約90億円にも及ぶ赤字を出し、北海道の財政に打撃を与えた〔北海道議会会議録によれば、平成元年7月6日、北海道知事は、北海道議会平成元年第2回定例会において、「平成元年度一般会計補正予算案」と「北海道知事等の給与等に関する条例の一部を改正する条例案」を提案し、両案とも賛成多数により可決された。前者の案は、財団法人食の祭典委員会特別対策費110億円を計上したもので、内訳は、財団法人食の祭典委員会に対する道の負担金20億円、同財団に対する無利子の貸付金90億円である。世間が認識している90億円の赤字とは、この無利子貸付金90億円を指しているが、90億円は返還を前提にした貸し付けであって、実際の北海道の負担金は20億円だった。だが、元々経済基盤が脆弱な北海道にとって、打撃となるには十分過ぎるものであり、その後に起こった北海道拓殖銀行の破綻に端を発する「拓銀ショック」と呼ばれる深刻な経済不況となって、今日にも至る深い傷を遺している。〕。更には関係者から自殺者を出す騒ぎにまで発展し、「ショックの祭典」とも揶揄された。目標入場者数400万人に対して実際の入場者数は170万人、うち有料での入場者は90万人程度であった〔。1980年代末の地方博ブームの最中に開催された博覧会の中で最も失敗した博覧会と目され、失敗の代表例として取り上げられている。 当時の知事横路孝弘に対し、北海道議会は問責決議を行った。このことは横路のキャリアやイメージに暗い影を投げかけることにもなった〔北海道議会会議録によれば、「北海道知事横路孝弘君を問責する決議」は、北海道議会平成元年第2回定例会において、日本社会党・道民連合、民政クラブ、無所属及び公明党による共同提案として提案された。日本共産党は、同議会において辞職勧告決議案を提案し、自由民主党がこの共産党案に賛成したが、同案は否決された。また日本共産党は、食の祭典問題調査解明のため、証人喚問・告発などの権限を持つ100条委員会設置を求めたが、自由民主党ら他会派は100条委員会設置に反対した。自由民主党は、「北海道知事横路孝弘君不信任決議案」を提案したが、否決されている。〕。 後に発行された著書「ある地方博の死―世界・食の祭典’88の検証」によると、当時からこれの実態を暴く事は絶対的なタブーとされており、ゴーストライターですら後難を恐れて執筆を拒否したほどだったという。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「世界・食の祭典」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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