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化学において両性物質(りょうせいぶっしつ、amphoteric substance)とは、酸とも塩基とも反応する物質のことである。多くの金属(亜鉛、スズ、鉛、アルミニウム、ベリリウムなど)と半金属は両性酸化物を作る。この他、アミノ基とカルボキシル基の両方を持つアミノ酸、自動イオン化(自己イオン化)化合物である水やアンモニアも両性物質に含まれる。 == 例 == * 酸化亜鉛の反応は溶液のpHに依存する。 :酸性条件: ZnO + 2H+ → Zn2+ + H2O :塩基性条件: ZnO + H2O + 2OH- → 2- :この性質は異なるカチオンの分離(例:亜鉛とマンガン)に使うことができる。 * 水はもっとも単純な両性物質の例である。 :塩基 (プロトン受容): H2O + HCl → H3O+ + Cl− :酸 (プロトン供与): H2O + NH3 → NH4+ + OH− * 水酸化アルミニウム :酸との反応: Al(OH)3 + 3HCl → AlCl3 + 3H2O :塩基との反応: Al(OH)3 + NaOH → Na * 水酸化ベリリウム :酸との反応:Be(OH)2 + 2HCl → BeCl2 + 2H2O :塩基との反応:Be(OH)2 + 2NaOH → Na2Be(OH)4 * 酸化鉛 :酸との反応:PbO + 2HCl → PbCl2 + H2O :塩基との反応:PbO + Ca(OH)2 +H2O → Ca2+2- * 酸化亜鉛 :酸との反応:ZnO + 2HCl → ZnCl2 + H2O :塩基との反応:ZnO + 2NaOH + H2O → Na22+2- この他、Si, Ti, V, Fe, Co, Ge, Zr, Ag, Sn, Auも両性酸化物を作ることができる〔CHEMIX School & Lab - Software for Chemistry Learning, by Arne Standnes (program download required) 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「両性 (化学)」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Amphoterism 」があります。 スポンサード リンク
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