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両用即応グループ(りょうようそくおうグループ Amphibious ready group、ARG)はアメリカ海軍の戦闘単位の一つである。 両用即応グループは、アメリカ海軍の両用戦タスクフォース(Amphibious task force、ATF)と、アメリカ海兵隊の上陸部隊(Landing force、LF)、場合によりアメリカ陸軍の部隊より成り、総数約5,000名の人員と海軍艦船で構成される集団である。これら海軍、海兵隊、陸軍の部隊と支援部隊は合同して、訓練、組織、装備を行い、上陸戦を実行する。 == 標準部隊構成 == 標準的な両用即応グループは以下の部隊より構成される。 ; 強襲揚陸艦(Amphibious assault ship) : LHDの略称を持ち、軽空母にも似た上陸作戦専用の艦船である。第一の役割はヘリコプターや上陸用舟艇を用いて、敵地の海岸に地上戦部隊を送り込むことであり、第二の役割はV/STOL機や攻撃ヘリコプターなどを運用し、上陸部隊に対する航空支援を与えることにある。 : * ワスプ級強襲揚陸艦 ; ドック型揚陸艦(Dock landing ship) : LSDの略称を持ち、LCAC揚陸艇、上陸用舟艇、ヘリコプターによって敵地の海岸への上陸を含む両用作戦を支援する戦闘艦である。 : * ホイッドビー・アイランド級ドック型揚陸艦 : * ハーパーズ・フェリー級ドック型揚陸艦 ; ドック型輸送揚陸艦(Amphibious transport dock) : LPDの略称を持ち、さまざまな遠征戦任務につく上陸部隊を搭載して運搬し上陸させるための戦闘艦である。 : * サン・アントニオ級ドック型輸送揚陸艦 ; 海兵遠征隊(Marine Expeditionary Unit、MEU) : 大隊規模の陸上戦力および同規模の後方支援部隊、それに増強されたヘリコプター飛行隊からなる連隊規模の戦闘部隊。 ; AV-8B ハリアーII : 地上目標を攻撃して撃破するよう設計された垂直離着陸可能な攻撃機。 ; CH-53D シースタリオン : 両用と海洋での作戦を支援する、資材、装備を運搬する大型輸送ヘリコプター。 ; CH-46D シーナイト(Sea Knight) : 主に人員を運ぶ双ローター方式の中型輸送ヘリコプターである。 今後、CH-46DはすべてMV-22 オスプレイティルトローター機に入れ替えられる。 ; AH-1W スーパーコブラ : 強襲上陸戦闘時と上陸作戦後の海岸域で、地上部隊へ自ら火器支援を提供し、火器支援の手配をする攻撃ヘリコプター。これらは2013年までに4枚ブレードのAH-1Z ヴァイパー(Viper)型に更新される予定である。 両用戦力の戦力規模は必要に応じて、ただ1つの両用即応グループ(ARG)/海兵遠征隊(特殊戦対応、Special Operations Capable)(MEU(SOC))から、より大きな海兵遠征旅団(Marine Expeditionary Brigade、MEB)や、さらに大きな海兵遠征軍(Marine Expeditionary Force、MEF)の大きさになる。 両用戦力は人道援助活動や災害援助活動から大規模戦争までのあらゆる任務を実行する能力を有する。加えて、さまざまな紛争レベルと同時複数の脅威に対処すべく、再構成されて投入される。これらの投入によって、その存在そのものが、潜在的な敵対勢力の挑発行動を抑止し得る。 海上に留まるか上陸作戦によって戦闘を行なうか、どちらでも両用戦力が実施できるため、紛争時の対応の幅が大きく広がる。米国の他の国家組織の中でもアメリカ合衆国の発言力を世界に示し、敵国同様、友好国や同盟国を助ける役割を果たす。 通常2つか3つの両用即応グループが前方展開されている。1つは地中海/ペルシア湾-インド洋方面であり、1つか2つが西太平洋地域にある。他のグループの艦船は展開前か移動中か、またはオーバーホール中である。1つの両用即応グループ/MEUは日本の佐世保基地と沖縄を前方基地としている。 多くの場合、海軍の両用戦タスクフォース(ATF)は海岸地帯の作戦を支援し空をカバーする空母打撃群の保護下に派兵される。また、現在では、両用即応グループに水上戦闘群を加えた遠征打撃群 (ESG)も編成されるようになっているが、この場合、独力でも、最低限度の空間支配・火力投射任務を遂行できる。 ATFの艦船は、作戦の必要に応じて、陸軍や特殊作戦部隊、またはその他の共同・統合部隊などの兵力を乗船させて支援することが出来る。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「両用即応グループ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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