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両面宿儺(りょうめんすくな)は上古、仁徳天皇の時代に飛騨に現れたとされる異形の人、鬼神である。『日本書紀』において武振熊命に討たれた凶賊とされる一方で、岐阜県の在地伝承では毒龍退治や寺院の開基となった逸話ものこされている。 == 『日本書紀』の記述 == 『日本書紀』仁徳天皇65年の条に両面宿儺が登場する。 両面宿儺は、計八本の手足に首のない二つの顔という奇怪な姿で描写される。神功皇后に滅ぼされたとされる羽白熊鷲〔『日本書紀』仲哀天皇九年「且荷持田村有羽白熊鷲者 其爲人強健 亦身有翼 能飛以高翔 是以不從皇命 毎略盜人民」〕や、『日本書紀』『風土記』にしばしば現れる土蜘蛛と同様、その異形は、王化に服さない勢力に対する蔑視を込めた形容とも考えられる。仁徳記の記述は一般に、大和王権の勢力が飛騨地方の豪族と接触した、5世紀における征服の事実の反映とされている〔『岐阜県史 通史編古代』第1章第1節。〕。また、「ひかがみ」「かかと」が無いという描写から、脛当てを着け、つまがけを履いた飛騨の山岳民が想像されることもある〔八賀晋「飛騨の英雄両面宿儺」(森浩一〔他〕著『伝説に歴史を読む』大巧社、2006年)〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「両面宿儺」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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