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並河 易家(なみかわ やすいえ、生没年不詳)は、戦国時代から安土桃山時代にかけての武将。明智光秀の家臣。通称は、兵庫介後、掃部介。並河因幡守宗隆の弟〔「並河家由緒書」による〕〔『丹波笑路城発掘調査報告』p28、亀岡市教育委員会編、1978年〕。 ==略歴== 丹波国亀岡の豪族で、並河城(在・京都府亀岡市大井町並河)の城主と云う。 丹波亀山城主内藤五郎兵衛忠行の家臣〔『土佐諸家系図』並河系(図)、東京大学史料編纂所蔵〕。 天正3年(1575年)6月16日付並河因幡守、同兵庫介宛の織田信長朱印状写〔攝津国嶋下郡宇野辺村「堺屋 山野治右衛門・山野嘉七朗文書」『萬字屋書店古書目録 第77号』p16、2007年4月〕〔によると、「丹波守護代・内藤忠俊(内藤如安)と、宇津城主・宇津頼重は、元亀4年の京都騒動の際、将軍義昭方に付き〔元亀4年3月7日、信長は、丹波の宇津が幕府の御供衆に加えられた、内藤は力なくそうせざるを得なかったのだと、細川藤孝に歎いている。(「細川家文書」『増訂 織田信長文書の研究 上巻』p615(364)、奥野高廣著、吉川弘文館)〕、信長に対して逆らい出頭もしないので、誅罰を加える為、明智光秀を遣わした。協力すれば、本領安堵する。もし、内藤・宇津側に付く者があれば、同じく成敗せよ、信長に忠節を尽くすように」という内容で、川勝氏・小畠氏と同じく〔『増訂 織田信長文書の研究 下巻』p34(515)、p41(520)、奥野高廣著、吉川弘文館〕、並河氏も、この頃より、信長の丹波侵攻へ協力し、光秀に丹波衆の一人として従うようになった。 同年12月2日、光秀が、百姓宛てに、一年季売買の田畠・賭け事の銭・未納年貢を破棄する徳政令を発布したとき、永代売買地・質物を徳政から除き、年寄層を保護した〔『戦国・織豊期の徳政』<史料D・E>p57-65、下村信博著、吉川弘文館〕。同月27日、曽祢六郎左衛門宛の書状で、これを伝達した「掃部助某」は、易家であろうか。 天正4年(1576年)1月15日〔『史料纂集 兼見卿記 第一』校訂齋木一馬、染谷光弘、続群書類従完成会〕、丹波の赤鬼・赤井直正の策にかかり、波多野秀治が別心、光秀は大敗し、坂本を指して落ちる。この時、易家は、松田太郎左衛門・開田太郎八・荻野左兵衛・波々伯部五郎三郎と共に案内者を勤める〔『丹波家興敗畧記 巻之上』早稲田大学図書館蔵〕。光秀は並河一族の案内でかろうじて丹波を脱出できた。 天正5年(1577年)、亀山城主内藤備前守定政が卒去。光秀・長岡忠興(細川忠興)が、同年10月16日から三日三晩亀山城を攻めて降参させ、内藤の家人は光秀の旗下に属した。この時、易家も随ったという〔『綿考輯録 第一巻藤孝公』p108-110、p125、石田晴男・今谷明・土田将雄編、汲古書院〕。 同月、波々伯部権頭が篠山城に楯籠った時には、易家は、長岡藤孝(細川幽斎)に、「福知・綾部・久下・長沢・太田等の諸城を押え、割城にして攻められよ」と、進言した〔。 天正7年(1579年)6月1日〔、光秀が、波多野秀治を神尾山城で、和議と偽り捕らえた時、易家は同席して波多野秀尚を捕らえた〔。 同年9月、信長の命で、光秀・藤孝父子が、田辺城 (丹後国)の一色義道を囲み攻めた時、易家は、明智秀満の隊1500に属す。同月5日に義道が戦死、子の五郎義俊(一色義定)が弓木城に籠ると、それを囲んだ将の中に名が見える〔。 山崎の戦いでは明智軍右翼先陣として息子の八助と共に出陣した。山ノ手で、堀久太郎(堀秀政)、浅野弾正(浅野長政)父子等と激戦となり、妻木忠左衛門、波々伯部権頭、酒井孫左衛門、同與大夫等と共に、敵を追散した。500余人討取、300余人討死したという〔『増補筒井家記』乾、「大日本史料」11編1冊477頁〕。其の後、討死にしたとも、生き延びて、秀吉より大坂で扶助を受け、摂津国で病死した〔「安永三年小浜藩家臣由緒書」並河久左衛門、『小浜市史 藩政史料編2』p135、小浜市史編纂委員会編、1985〕、とも言う。 戦後、茶会に名を連ねた明智掃部という人物とは同一人物であるという説がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「並河易家」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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