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中央銀行(ちゅうおうぎんこう、)とは、国家や国家連合・国家的地域・事実上独立している地域などの金融機構の中核となる機関である。通貨価値の安定化などの金融政策も司るために「通貨の番人」とも呼ばれる。 == 中央銀行の業務 == 中央銀行は、その国・地域で利用される銀行券(通貨・紙幣)を発行する機関であり〔田中秀臣 『デフレ不況 日本銀行の大罪』 朝日新聞出版、2010年、9頁。〕、市中銀行を相手に資金を貸し出す業務を行う。また、国債を売買し、国への資金提供も行う。「発券銀行」・「政府の銀行」であると共に、最後の貸し手として「銀行の銀行」としての役割を果たす。 銀行券を発行する中央銀行は、物価の安定に対して責任を負っている〔。中央銀行の政策の基本となるのは、マクロ経済学である〔田中秀臣 『デフレ不況 日本銀行の大罪』 朝日新聞出版、2010年、206頁。〕。政策金利の決定など中央銀行の政策内容は、どの国も機密保持がされている〔田中秀臣 『デフレ不況 日本銀行の大罪』 朝日新聞出版、2010年、200頁。〕。 現金・預貯金の量は、民間の経済主体の活動によって決まるため、中央銀行が直接マネーサプライの水準を決めることはできない〔田中秀臣 『ベン・バーナンキ 世界経済の新皇帝』 講談社〈講談社BIZ〉、2006年、62頁。〕。そのため、中央銀行はマネーサプライに影響を与えるために、マネタリーベースを利用する〔田中秀臣 『ベン・バーナンキ 世界経済の新皇帝』 講談社〈講談社BIZ〉、2006年、63頁。〕。中央銀行はマネタリーベースの操作によって、民間銀行の貨幣量の乗数効果を通じ経済全体のマネーサプライを操作する〔。 中央銀行は、経済ショックから国民の経済厚生を守るために行動する〔田中秀臣 『ベン・バーナンキ 世界経済の新皇帝』 講談社〈講談社BIZ〉、2006年、163頁。〕。中央銀行の金融政策が本来の効果を発揮するためには、その政策に対する「市場の信頼」を確保しなければならない〔田中秀臣 『デフレ不況 日本銀行の大罪』 朝日新聞出版、2010年、52頁。〕。中央銀行の最適な金融政策を考える上で重要なのは「コミットメント」であり、中央銀行は金融政策の目標達成について力強い態度を示す必要がある〔田中秀臣 『ベン・バーナンキ 世界経済の新皇帝』 講談社〈講談社BIZ〉、2006年、164頁。〕。 元FRB議長のベン・バーナンキは、中央銀行は市場に対し、その政策の目的・予測を伝えることで市場の反応を確認し、柔軟に対応すべきであるとしている〔田中秀臣 『デフレ不況 日本銀行の大罪』 朝日新聞出版、2010年、82頁。〕。また、バーナンキは「中央銀行は名目金利だけではなく、インフレ期待の形成を通じて実質金利も操作できる」と指摘している〔田中秀臣 『デフレ不況 日本銀行の大罪』 朝日新聞出版、2010年、226頁。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「中央銀行」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Central bank 」があります。 スポンサード リンク
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