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中宮ダム(ちゅうぐうダム)は、石川県白山市中宮、手取川水系雄谷川に建設されたダム。高さ16.6メートルの重力式コンクリートダムで、北陸電力の発電用ダムである。同社の水力発電所・中宮発電所に送水し、最大3,000キロワットの電力を発生する。 == 歴史 == 雄谷川電力は1930年(昭和5年)、役員に山田昌作(のちの北陸電力初代社長)ら日本海電気の重役を招き、両白山地・笈ヶ岳(おいずるがたけ)のふもとを流れる雄谷川での水力発電開発を目的として設立された電力会社である。同社は中宮発電所およびその取水先である中宮ダムの建設に着手し、1935年(昭和10年)7月に運転を開始した。発電所で発生した最大3,000キロワットの電力は、石川県能美郡小松町(現・小松市)に拠点を置く小松電気に売却された。中宮発電所の完成により小松電気の電力供給能力は飛躍的に向上し、日本電気冶金(現・新日本電工)という大口の顧客の確保するまでに至った。1935年10月、雄谷川電力は本拠地を当初の東京市から、小松電気と同じ小松町に移した。 やがて、日本政府は国家による電気事業の管理を目指し、日本発送電が1939年(昭和14年)に設立された。比較的出力の小さい中宮発電所の収容は免れたが、今後のさらなる管理強化を見据え、北陸地方の電力会社十数社は自主的に統合して北陸合同電気を設立。雄谷川電力や小松電気もそれに乗じた。結局、北陸合同電気を始めとする北陸地方の電力会社は、日本発送電と同様に国家主導の配電会社である北陸配電に統合されることになった。戦後、日本発送電および配電会社は分割・民営化され、中宮発電所については北陸電力が継承している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「中宮ダム」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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