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中 庸助(なか ようすけ、本名:中島 和男〔 『声優名鑑』、570頁、成美堂出版、1999年、ISBN 978-4415008783〕、1930年(昭和5年)3月30日〔 - )は、日本の俳優・声優。千葉県出身。マウスプロモーション所属。旧芸名:中 庸介。 == 来歴・人物 == 千葉県立千葉高等学校で、演劇を習い、卒業後、新劇ブームの中上京し、演劇雑誌『悲劇喜劇』(早川書房刊)の西沢揚太郎編集長からいくつか新劇系の劇団を紹介された。どの劇団にするか決めかねていたところ、「劇団炎座」が役者を探していると聞き、「そのままホイホイと」軽い気持ちでこれに参加したという。「劇団東芸」などにも参加し、20代を舞台で過ごす。当時は劇団俳優に対する親や世間の風当たりは厳しく、アパートを借りるのも一苦労で、生活は厳しかったという。 このなか、『ダイヤル110番』(日本テレビ)や『事件記者』(NHK)、『七人の刑事』(TBS)といったテレビドラマの端役をこなすが、収入は増えず、アルバイトをしながらの舞台活動を続ける毎日だった。やがて海外ドラマのアテレコの仕事が舞い込むようになった。ギャラは通常レートの70%だったが、作品数が多く、ようやく生活が安定するようになったという。 海外ドラマの声の吹替えを続けていたなか、あるマネージャーと知り合い、「本格的にやらないか」と誘われて東映のテレビドラマに出演するようになる。犯人役ばかり演じていた『特別機動捜査隊』(NET)では、設定が三班体制になった際に「おい、中よ、もうそろそろ犯人じゃなく刑事役をやらんか」と声をかけられたが、「悪役のほうがいろんなタイプが演じられて面白いから」とこれを断った。これには「お前変わってるなあ」と言われたそうで、「今にして思うと失敗だったかもしれない」と苦笑している。 テレビ番組では、『新・仮面ライダー』(毎日放送)の「魔神提督」をはじめ、特撮作品における悪の幹部役としての出演も数多い。一般作品でも時代劇のやくざや刑事ドラマの暴力団幹部などの悪役をさまざまに演じた。 やがてテレビドラマの主流が2時間物に移行して仕事が減ってきたため、付き合いがあった現在の事務所の社長に頼んで、海外ドラマの『ヒル・ストリート・ブルース』のアフレコに参加。長台詞が多く、苦痛だったというが、これ以降、声優業が本職となった〔ここまで『東映ヒーローMAXVol.9』(辰巳出版)「東映ヒーロー悪役俳優列伝第9回」中庸助インタビューから〕。 声優としての代表作の1つである『ドラえもん』(テレビ朝日版)ののび太のパパ(野比のび助)役は、当時のび助役を演じていた加藤正之が1992年(平成4年)10月に体調不良で途中降板(翌年急逝)したため、急遽抜擢されたものである。中自身も加藤の友人であったため「友の後を継ぐ」つもりでオファーを受けたという。その後、2005年(平成17年)4月からの声優陣一新に伴い、同年3月18日放送分を以て降板。のび助役は松本保典に引き継がれた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「中庸助」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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