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中心傍小葉(ちゅうしん ぼう しょうよう、英:Paracentral lobule)は、大脳の内側面にある脳回。中心溝の周辺の、帯状溝の縁溝と中心傍溝とで囲まれた領域のこと〔有国 富夫 "頭頂野の入出力構造" Equilibrium Research Vol.62, No.4(2003) pp.284-301 PDF 〕。中心傍回(ちゅうしんぼうかい、英:Paracentral gyrus)とも呼ばれる。中心前回と中心後回の内側面側への延長にあたり、体性感覚および運動出力と関わる情報処理において様々な役割を担っていると考えられている。 文献によってはこの領域は単に、中心前回と中心後回の内側部分、として分類されている〔J. Rademacher, et. al. "Human Cerebral Cortex: Localization, Parcellation, and Morphometry with Magnetic Resonance Imaging" Journal of Cognitive Neuroscience Volume 4, Issue 4 (Fall 1992) pp. 352-374 PDF#5p 〕。 == 解剖 == 中心傍小葉は前方で上前頭回と、後方で楔前部と、下方で帯状回とそれぞれ接する。また半球上縁(大脳半球の一番てっぺんの部分)を挟んで、外側面の脳回である中心前回および中心後回と接する。 中心傍小葉は中心溝を挟んで前部と後部に分けられる。 *前部は前頭葉に属する。中心傍小葉前部はブロードマンの脳地図における、4野にあたる。中心前回とともに運動の実行機能を担っている。中心傍小葉は特に下肢(足のこと)の運動の実行機能との関わりが深い〔井上芳郎 (1990) 「基礎神経解剖学」 テキスト 北海道大学大学院医学研究科・脳科学専攻 神経機能学講座・分子解剖学分野 54ページ PDF#59p 〕。 *後部は頭頂葉に属する。中心傍小葉後部をブロードマンは、3,1,2野と5野に区分けしている〔。 前部と後部の区分は中心溝を目印として行われるが、内側面から中心溝が見えない場合には、この区分はしばしば細胞構築学的に行われる(つまり顕微鏡で各部の皮質の層構造を見て、その差と類似性に基づいて区分けを行う)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「中心傍小葉」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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