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中根 櫻龜(なかね おうき)は、日本のガラス職人、美術作家である。薩摩切子の復元及び制作における第一人者であり、現在もガラス工芸品を製作を行っている。 == 人物 == 兵庫県尼崎市生まれ。熊本県立第一高等学校卒業の後、武蔵野美術短期大学工芸デザイン専攻卒業。後に、神奈川県川崎市の「東京ガラス工芸研究所」に入所。同所を卒業直前、鹿児島より薩摩切子復興のための人材派遣の依頼があり、同研究所から推薦をうけ、薩摩切子に携わるようになる。 中根がガラスの専門学校を卒業してすぐに鹿児島に来て、その後尚古集成館のメインに展示されていた薩摩切子『脚付蓋物』を目の前にして「これを復元してください。」と言われる。作品を目に前にした際、本人は「無理だ」と思ったが、周りの期待感を感じ、「出来ることから始めよう」と思い、薩摩切子の復元に携わるようになる。 復元するといっても、携わった当初は薩摩切子の歴史はすでに途絶えていた状態であり、職人は一人もいない状態であった。そのため、本人も「一番の苦労は、最初は一人だけだったので教えてもらうことも相談も出来ないことだった」そうである。 復元に向けた最初の1か月間は、資料の検証と薩摩切子の実物の実測に費やした。とにかく技術的に参考になるものが少なくて実測データから必要な工具の種類を考えたり、1枚の写真から型を作り試作を繰り返して形やカットのバランスを決めていったりと、全てが手探りの状態であった。 以上より、中根の尽力がなければ、薩摩切子の復活は出来なかったといっても過言ではない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「中根櫻亀」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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