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中田功XP(なかたいさおエックスピー)は、将棋の戦法の一つである三間飛車の一手法。対居飛車穴熊攻略法として注目されている。 プロ棋士の中田功が創案し、島朗が自著『島ノート 振り飛車編』で紹介して広まった〔島朗『島ノート 振り飛車編』153- 162頁。〕。「XP」は同書が書かれた2002年当時、Windowsの最新バージョンであった「Microsoft Windows XP」から取ったものであり、この戦法を「中田功XP」と呼んだのも『島ノート』が最初である。 ==概要== 居飛車穴熊は三間飛車を含む振り飛車の天敵と言われてきた。従来のように、振り飛車側が美濃囲いに組んでから攻め合う展開においては、居飛車側の穴熊の堅さと遠さが生きる展開になることが多かった。 もちろん、他の振り飛車勢も穴熊によって衰退を余儀なくされていたが、四間飛車においては「藤井システム」の開発により居飛車穴熊対策が進むことになる。しかし、三間飛車にはなかなか穴熊への対抗策が現れず、同じ振り飛車でも穴熊への明確な対策がある藤井システムへ移ったりした〔藤井猛は「いまの居飛車党は三間飛車に対しては穴熊さえ知ってれば対応できる」と発言したことがあるという(勝又『最新戦法の話』232頁)〕。 そこに、三間飛車を得意とする中田功が一石を投じた。要点としては、玉将を美濃囲いに収めず3九に留め(後手番の場合は6二)、端攻めと角行の利きを両用して穴熊を崩す。玉を美濃囲いに収めないのは、駒組みの手数を削減して素早く攻撃陣を整備するため、そして何より、端攻めを行った際の反動を見越して自玉を戦場から遠ざけておくためである。 島朗はこの戦法が優秀なものであると認識しており、著書『島ノート』で取り上げ、「居飛車穴熊さえ克服できれば、三間飛車は最強の戦法になりうる」(同書153頁)、「三間飛車で居飛車穴熊を粉砕する画期的な新戦法」(同書154頁)と評価している。 公式戦での登場は少なく、穴熊側の具体的な対応策もまだほとんど研究されていない〔勝又によれば、木村一基の▲7九金寄に代えて▲5七銀を急ぐ手法によりコーヤン流は苦戦するようになったとしている(『最新戦法の話』241頁)〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「中田功XP」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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