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中興化成工業株式会社（ちゅうこうかせいこうぎょう）は、東京都港区に本社を置く、フッ素樹脂を主とした機能性樹脂の加工メーカーである。ガラスクロスなどの産業用ファブリックにふっ素樹脂をコーティングする含浸製品の製造で世界的にも高い技術力を有している。同社のふっ素樹脂膜材料は、東京ドームや北京オリンピック・メインスタジアム、2010年FIFAワールドカップ・スタジアムなど、国内外のビッグプロジェクトにも多くの採用実績があり、同分野では世界のトップメーカーとされる。 ルーツは九州の炭鉱会社。経営者であった木曽重義が石炭産業の斜陽化を見越し、従業員の雇用を守るために設立した子会社の１つ。木曽重義は 炭坑経営者で福岡県議、九州石炭連盟会長、日本石炭連盟連合会会長、日本剣道連盟副会長を務め、1955年に大相撲九州場所の誘致を行ったことでも知られる。 重義の跡を継いだ次男の信重が同社の基礎を築いた。現在、信重の長男である節文が会長。社長の庄野が実務経営の舵取りを行なっている。 == 会社概要 == 九州の炭鉱会社であった中興鉱業が1963年に設立した子会社。 米国ダッジファイバーズ社から技術導入し、日本初のふっ素樹脂専門加工メーカーとして設立された、わが国における同分野のパイオニア企業。 半導体、自動車、化学、プラント、食品、包装、通信、建築、宇宙など、幅広い産業分野にふっ素樹脂製品を提供している。 ふっ素樹脂に次ぐ事業としてはSC(スペシャリティ・コーティング)がある。 シリコーンをはじめとする機能性樹脂のコーティングにより付加価値の高い産業用テキスタイルの開発を行なうもので、主軸の自動車用サイドカーテンエアバッグのシリコーンコーティングは、2004年の事業開始より順調に推移し、同社の大きな事業の柱となっている。 さらに生分解性プラスチックなどを使った環境配慮型プラスチック製品の開発がある。独自の原料樹脂ブレンドによって製造するフィルムを生かし、アミティのブランド名で多様な商品開発を行なっている。中でも生ゴミ用のコンポストバッグは全国50以上の自治体で採用されるなど、同商品の分野でトップメーカーの地位を確立している。 営業拠点は国内５ヶ所に加え、バンコクに駐在事務所、上海とバンコクに販売子会社がある。生産拠点は国内３工場と中国に製造子会社である常熟工場がある。 日本経済団体連合会（経団連）、九州経済連合会、日本弗素樹脂工業会、日本膜構造協会などに加入しており、2008～2010年、庄野が日本弗素樹脂工業会の会長を務めた。 2014年、公益社団法人中小企業研究センターが顕彰する第48回グッドカンパニー大賞 でグランプリを受賞。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』 ■ウィキペディアで「中興化成工業」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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